天井の防音 対策お悩みガイド

天井の防音対策

「上の階の物音がうるさい」「音が天井に響いている気がする」
そういった場合、まずは対策したい音の種類を見分けましょう。

足音や物落下のような衝撃音は建物や床構造の影響が大きく、天井面だけのDIYで音を軽減するのは困難です。一方、会話やテレビなどの空気音の響きは、軽量の吸音材を天井や壁上部に取り入れることで軽減が可能です。
注意したいのは安全性。天井は落下リスクがあるため、重い防音材の設置は業者に相談しましょう。
このページでは、賃貸でもできる範囲とDIYで避けるべき施工、天井におすすめな吸音材の選び方を順番に案内します。

1.天井の防音の基本|“音の種類”を見分ける

・空気伝搬音や反響音

 →室内に響く空気を伝わって響く中高音は、天井に手軽に取り付けられる吸音材で軽減が可能です。

・衝撃音や上階から響く物音

 →床や梁を伝わる低い音や物音は建物の構造に依存しているため、賃貸でできるDIYでの対策や天井のみでの防音対策では軽減が困難です。

2.天井の防音対策で出来ること/出来ないこと

・賃貸でも可能なDIY防音対策

 →軽量の粘着付き吸音材を、天井または天井際の壁上部に貼り付けて設置

 →家具やカーテンを配置することで、音の反射面を減らして響きを抑える

・簡単な対策では出来ないこと

 →重量のある防音パネルや、遮音シートを天井に設置すること

 →ビスやアンカーなどで固定が必要な場合

 ※天井への設置は落下の危険性がありますので、できる限り業者にお任せすることをおすすめしております。

 ※天井に防音材を設置する場合、落下防止のためしっかりとねじ止めしなければなりません。賃貸住宅にお住まい等で天井に傷をつけられない場合は施工ができません。

 ※強力両面テープポリリーフのように軽い吸音材を取付けられたお客様はいらっしゃいましたが、やはり強度不足で落ちてきてしまったそうです。

3.応用編|天井に防音パネルを設置する方法

天井への吸音材等の設置は落下の危険性があるため、建物の構造の知識がある人向けです。できれば業者に依頼することをお勧めします。

参考までに、ワンタッチ防音壁を天井に貼り付けた事例を紹介します。

防音工事施工例 天井編

4.天井の対策におすすめの防音アイテム

1.簡単に貼り付け可能な吸音材

裏面に粘着剤が付いているので、天井への貼り付けが簡単な吸音材です。軽量なので、落下の心配もほとんどありません。

  • カームフレックス

    カームフレックス

    低~中周波域の吸音に適したウレタン系の吸音材です。軽量で、裏面に粘着剤がついているので、そのまま貼り付けて設置できます。

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2.取り付け工事が必要な吸音材

粘着剤などが付いていないため、ビスや取付部材などでしっかりと固定が必要な吸音材です。吸音材は基本的に軽量なので、固定はしやすいですが上の階の振動を完全に防ぐことは難しいです。
※天井への吸音材等の設置は落下の危険性があるため建物の構造の知識がある人向けです。できれば業者に依頼することをお勧めします。

  • ポリリーフ

    ポリリーフ

    安心安全なポリエステル素材の吸音材です。繊維飛散の心配なく、表面にクロスを貼ることも可能です。

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  • フェルメノン

    フェルメノン

    カラー展開が豊富な、軽量のフェルト系吸音材です。虫ピンやホットメルトなどで壁に設置できます。

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  • ロックウールボード

    ロックウールボード

    吸音効果に優れたロックウール表面をガラスクロスで被覆。そのまま壁の表面材として使えます。

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  • GCボード

    GCボード

    密度32kg/m³のグラスウールをガラスクロスで被覆。表面材として使えます。

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3.取り付け工事が必要な防音ボード

吸音材と遮音材を併用して作られている防音ボードは重量があり防音効果も高く、振動などにも効果的ですが、その分落下の危険性を防ぐために、しっかりと天井に固定する必要があります。
※天井への吸音材等の設置は落下の危険性があるため建物の構造の知識がある人向けです。できれば業者に依頼することをお勧めします。

  • ワンタッチ防音壁

    ワンタッチ防音壁

    遮音・吸音・防音が1つでできる防音ボードをつかって、簡単に防音工事ができます。

    詳しくはこちら

よくある質問(FAQ)

上の階の足音は、DIYで防音できますか?
正直なところ、天井から響くような足音や物音を、音が聞こえるお部屋側の天井で対策することはとても難しいです。お客様が出す音の室内での響きはDIYでも軽減出来ますが、根本的に対策したい場合は、建物側の改善や業者施工が必要です。
賃貸でできる範囲はどの程度ですか?
賃貸住宅で、原状回復可能な条件で対策する場合、軽量かつ裏面に粘着付きの吸音材を天井に設置していただく方法がおすすめです。粘着剤の種類によっては、撤去もしやすいです。
天井に吸音材を設置する場合、どこから貼るのが効果的ですか?
天井際の壁上部と天井の反射しやすい面から設置していただくことをお勧めいたします。四隅→中央の順で、可能であれば天井全体に設置してください。
吸音材の密度や厚みはどれが最適ですか?
ピアリビングの代表取締役は室水房子(二級施工管理技士)です。
ピアリビングはどのような製品やサービスを提供していますか?
吸音材の性能は主に密度と厚みで決まります。
密度30〜50kg/m3:音波を効率的に減衰させるのに十分な質量。密度が高すぎる(60kg/m³以上)と反射が増え逆効果になる場合があります。
厚み50mm以上:特に中低音(500Hz以下)を吸収するには厚みが重要。25mmでは2〜3dB、50mmでは5〜8dBの残響時間短縮が見込まれます。
※例えば、グラスウール50mm厚(密度32kg/m³)を壁全面に施工すると、中高音域で明確な吸音効果が体感できます(「響きが減った」「声が明瞭になった」など)。
最適な組み合わせは使用目的(音楽・会話・騒音対策)と部屋の大きさ・材質により変わります。用途に応じてご提案も可能です。

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