遮音シート・防音シートの選び方とおすすめランキング

テレビの音漏れや隣室の話し声、外からの騒音などに悩んでいませんか?こちらでは、遮音シートや防音シートの効果的な使用方法を詳しく解説!遮音シートの特徴や、対策ができる音の種類、吸音材との組み合わせ方など、遮音シートでの対策方法について分かりやすくご紹介します。
目次
レビューピックアップ
遮音シートおすすめランキング
※価格は全て1m切り売りになります。
遮音シート
下地材や石膏ボード、吸音材と合わせて使用することで音を遮ることを目的としたシートです。
カッターでカットができ、初心者の方でも気軽に使用ができます。
鉛シート
遮音シートと同じく、下地材や石膏ボード、吸音材と合わせて使用することで音を遮ることを目的としたシートです。 高比重な鉛でできていることから、遮音シート(厚みが同等な場合)よりも遮音性能が高くなります。 ただし水に触れると人体に有害な物質が発生する恐れがあるなど、取扱いには十分な注意が必要です。
遮音シート/防音シートを選ぶ前に
遮音シート・防音シートとは?
遮音シート(別名:防音シート)とは、質量が重いほど遮音性能が高まるという質量則を応用したシート状の遮音材です。薄くても高密度な素材を重ねることで、生活音や楽器の中高音域を効率よくカットできます。
また、ロール状やパネル状など形状が豊富で、カットして貼るだけの手軽さも人気の理由です。
遮音シート(防音シート)の種類と特徴
遮音シート(防音シート)には、主に3つの種類の素材で製造されています。
(1) 塩ビ素材 …高比重で遮音性能が高い。ゴム素材と比較すると曲げにくく重たいため、少し扱いづらい。
(2) ゴム素材 …薄くて柔軟なため曲面にも貼りやすく、振動吸収にも強い。施工すぐは匂いが気になる場合も。
(3) 鉛素材 …最も高比重で、特に低周波域の遮音性能が高い。薄くて柔らかいが重量があり、扱いには注意が必要。
遮音シートはこんな時におすすめ
話し声やテレビの音に効果的

遮音シートは主に話し声やテレビの音、楽器の音色などの空気伝播音の対策に使用します。音を吸収する吸音材と併用することで効果を発揮しやすくなるため、吸音材と併せて使用することをおすすめしています。
遮音シートの効果的な使い方

効果的に使用するには、吸音材で音の力を弱め、遮音シートで遮っていくというように、吸音と遮音を組み合わせて効率良く軽減ができる形にすることがおすすめです。

ピアリビングオリジナルで製作している吸音材と遮音シートを組み合わせたワンタッチ防音壁では、壁だけ(プラスターボード9.5mm)の場合と比較すると、10dB以上の軽減が見込めます。
※試験結果になりますので、建物の構造や環境等によって実際の効果感は異なります。
吸音材と一緒に使って効果UP
遮音シートとの併用でおすすめの吸音材
吸音材についてはこちらのページで紹介しております。
遮音シートと吸音材の設置方法
遮音シートと吸音材を組み合わせて使用する方法を2つ紹介します。
①遮音シートを壁に設置し、吸音材を重ねる。
【必要な材料:強力な両面テープ、タッカー、虫ピンのいずれか】

1.遮音シートを強力な両面テープ、タッカー、虫ピンで壁に固定する
遮音シートは重量があるため、簡易的な取り付け方法だと落下する恐れがあります。強力なテープやタッカーを使ってしっかりと壁に固定しましょう。

2.遮音シートの上から吸音材を強力な両面テープ、タッカー、虫ピンで取り付ける
吸音材も重量のあるものだと落下する恐れがあります。床から浮いた状態にならないよう、積み上げるように設置することをおすすめします。
★ワンポイント★
シートの間に隙間ができないように、シート同士を少し重ねて設置すると◎
②遮音シートと吸音材を組み合わせて防音ボードを自作する。
【必要な材料:木工用ボンド・布テープと強力な両面テープ、タッカー、虫ピンのいずれか】
吸音材+遮音シート

1.吸音材にボンドを塗布する
少量の接着剤だとしっかりと固定できない場合があるので、画像のように全体に接着材を塗布しましょう。

2.ボンドを塗布した面に遮音シートを重ねる
吸音材からはみ出さないように遮音シートを重ねます。遮音シートを少し小さめのサイズにカットすると綺麗に収まります。

3.ボードの周囲を布テープで貼り付ける
接着材だけでは剥がれる可能性があるので、布テープでしっかりと固定しましょう。
吸音材+遮音シート+吸音材

1.吸音材に遮音シートを重ねる
吸音材からはみ出さないように遮音シートを重ねます。気になる場合は遮音シートを少し小さめのサイズにカットする綺麗に収まります。

2.さらに上から吸音材を重ねる
吸音材で遮音シートを挟み込みます。

3.ボードの周囲を布テープで貼り付ける
吸音材と遮音シートが離れないように、布テープで周囲を固定します。
★ワンポイント★
パネルを作る時は吸音と遮音が交互に作用する形がおすすめ◎
自作ボードもボンドテープなどで壁に直接貼り付けることはできますが賃貸などで傷を付けずに対策を行いたい場合は、突っ張り部材を使ってパネルを壁に押さえつけるように設置する形がおすすめです。
※吸音材の種類によっては重量が重く、床から浮いた状態ですと落下する場合があるため、床から積み上げるように設置することを推奨いたします。
遮音シート・防音シートの比較表
商品名 | 幅 | 厚み | 面密度 | 価格 ※1m | 素材 |
---|---|---|---|---|---|
Noisestop15 | 470mm | 1.5mm | 約4kg | 1,980円 | 高比重物質配合リサイクル塩ビ樹脂+不織布 |
サンダムCZ-12 | 940mm | 1.2mm | 約2.1kg | 2,750円 | 軟質遮音シート |
P鉛シート | 450mm | 0.3mm | 約3.3kg | 8,250円 | 鉛 |
オンシャットS-3 | 930mm | 0.3mm | 約3.4kg | 7,700円 | 鉛 |
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遮音シート/防音シートに関するよくある質問
Q1. 遮音シートとは何ですか?どのような効果がありますか?
質量則を利用したシート状の遮音材です。
「密度が高いほど音を通しにくい」という原理を応用し、薄くても高比重な素材を重ねることで生活音や楽器の中高音域を効率的に遮断できます。ロール状・パネル状など形状が豊富で、カッターで切れるためDIY初心者でも扱いやすい点が特徴です。
Q2. どのような音に効果的ですか? 足音や振動にも効きますか?
主に話し声・テレビ・楽器の音色・ペットの鳴き声などの空気伝播音に効果的です。
一方、足音・イスのこすれ音・楽器の躯体振動といった固体伝播音には不向きのため、防音マットや緩衝材との併用が推奨されます。
Q3. 素材別の特徴(塩ビ・ゴム・鉛)を教えてください。
- 塩ビ(PVC)…高比重で遮音性能◎。やや硬く重量があるため固定はタッカー/強粘着テープ推奨。
- ゴム(ブチル・EPDM など)…薄く柔軟で曲面にも貼りやすく振動減衰にも強い。施工直後はゴム臭が出る場合あり。
- 鉛シート…同厚で最も遮音性能が高く低周波域に強い。取扱い・廃棄時は手袋着用など安全管理が必須。
Q4. 遮音シートだけで防音できますか? 効果を高める方法はありますか?
遮音シート単体では高周波以外の音を完全に遮るのは難しいため、吸音材と組み合わせる二層構成が基本です。吸音材で音エネルギーを減衰させた後、遮音シートで漏れを防ぐことで効率よく騒音を低減できます。
Q5. 遮音シート+吸音材を壁に設置する具体的な手順は?
- 遮音シートを固定 強力両面テープ・タッカー・虫ピン等で壁にしっかり貼り付け、シート同士は1 〜 2 cm重ねて隙間をなくす。
- 吸音材を重ね貼り 同じく両面テープやタッカーで遮音シートの上に固定。重量がある場合は床から積み上げて支えると安全。
Q6. 防音ボード(吸音材+遮音シート)を自作できますか?
はい、以下の流れでDIY可能です。
- 吸音材全面に木工用ボンドを塗布。
- 吸音材からはみ出さないようカットした遮音シートを重ねる。
- 周囲を布テープで補強。
さらに吸音材 → 遮音シート → 吸音材のサンドイッチ構造にすると遮音+吸音効果が向上します。 - 賃貸で壁を傷付けたくない場合は、突っ張り部材で壁に押し当てて設置します。
Q7. 遮音シートはカッターで簡単に切れますか?
ほとんどの市販品はカッターナイフで直線・曲線ともにカットでき、DIYでも扱いやすい設計です。
Q8. 賃貸住宅でも使えますか? 壁に穴を開けずに固定する方法は?
重量があるため基本はタッカー固定ですが、賃貸の場合は強力両面テープ+突っ張り支柱で“面で支える”構造をとれば壁を傷つけずに施工可能です。
Q9. 1 m²あたりの重さはどれくらい?
商品によって、それぞれ重量が異なります。
・Noisestop15 … 約 3.8 kg/m2
・サンダム CZ-12 … 約 2.1 kg/m2
・P鉛シート … 約 3.4 kg/m2
Q10. ゴムシートのニオイは気になりますか?
施工直後にゴム特有のニオイが出る場合がありますが、数日〜1 週間ほどで徐々に軽減します。換気を行いながら施工すると安心です。
Q11. 低周波(重低音)に効く素材はありますか?
鉛シートは比重が11 以上と非常に高く、特に低周波域の遮音に優れています。
Q12. 鉛シートの安全面は大丈夫?
鉛は水分と反応すると有害物質が発生する恐れがあるため、多くは樹脂ラミネート品として販売されています。ただし、取り扱いには十分注意が必要です。施工時は手袋着用・切粉管理を徹底し、廃棄は自治体または産業廃棄物処理業者の指示に従ってください。
Q13. 防音に関する相談窓口はありますか?
はい。専門スタッフが電話 (092-432-7011)・メール・オンラインチャット・LINEでご相談を承ります。土日祝は休業の場合がございますので、営業日カレンダーをご確認ください。
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