壁の防音 初級編
安全な吸音材で簡単施工
子供や赤ちゃんがいる家庭でも安心。
繊維が舞う心配もなく、チクチクしない安全な吸音材「eフェルト ガラスクロス額縁貼り(※現在は販売終了商品)」で施工しました。
!注意点!
実際に作業される際には長袖・ゴム手袋・マスクを着用する等、作業に適した服装をされることをおすすめします。
1. 材料を用意する

吸音材(今回はイーウール ガラスクロス額縁貼り(白)を使用しました)
端部用ジョイナー
連結用ジョイナー

施工に必要な道具
定規、メジャー、強力ボンドテープ、ハサミ、えんぴつ、万能ハサミ、カッター、のこぎり
2. ジョイナーを加工する

壁の高さを測りジョイナーをカットします。ジョイナーはプラスチック製なのでのこぎりなどで簡単にカットできます。
金属や木の柱をジョイナーの隙間にあてがうと切るときにジョイナーが歪まず、キレイにカットできます。

ジョイナーの壁に接着する面に両面テープを貼ります。吸音材が重いものになるとこの接着面にも負荷がかかるので、建築用の強力なタイプの両面テープで。

両面テープは密着度を高めるため全面に貼ります。
3. ジョイナーを壁に設置する(1)

ジョイナーに貼った両面テープの剥離紙をはがします。

床から垂直になるように設置します。

今回は壁の端に設置するのでジョイナーは端部用(コの字型)です。
4. ジョイナーを壁に設置する(2)

次のジョイナーを設置する位置にしるしをつけます。
実際に吸音材をはさんでしるしをつけると簡単。

2本目のジョイナーも同様に設置します。

ジョイナーの設置は、ビスでの固定もOKです。

より安全に固定できるのでおすすめです。

2本目のジョイナー設置完了。

2本目のジョイナーは両側に吸音材を挟める 「連結用」のジョイナーです。
5. ジョイナーを吸音材に挟み込む

吸音材は大変柔らかいので簡単に曲がります。

しっかりとジョイナーの隙間に差し込みます。

2段目も同様に設置します。

2段目設置完了
6. 吸音材をカットする

3段目は、吸音材1枚は入りきらないのでカットしていきます。
まず寸法を測ります。

吸音材に定規をあて、カットする位置に線を引きます。

吸音材をカットします。
柔らかいのでカッターで簡単にカットできます。
吸音材は厚みがあるので、カッターで深く切り進みます。

切り取る位置が確定したら残りはハサミでカットします。
当店おすすめのファイン万能ハサミなら力がよく入ってザクザク切れますよ。

カットできたら、先ほどと同様にジョイナーの隙間に差し込みます。

3段積み上がりました。
7. コンセント用の穴を開ける

次の壁にはコンセントがあるので、吸音材に穴をあける必要があります。
コンセントボックスの大きさ、床やジョイナーからの距離を測定します。

コンセントの部分に穴をあけていきます。
カッターで切りこみを入れ、はじめに外側のクロスを切り抜きます。
次に吸音材本体に切り込みを入れます。

切り取る位置がわかったら、ハサミで切り取ると簡単です。

コンセント用の穴があきました。

はめ込みます。先にコンセントを抜いておきましょう。正確に切り取れているか、緊張の一瞬です。

コンセントがちゃんと顔を出しました。

【番外編】
正確に切り抜くのは面倒だ、どうしてもコンセントを抜くことができない等の場合は、コンセントから下を切り抜いてしまいましょう。
オプション:コンセントまわりを処理する

コンセント部分の切り口のケバが気になる場合は、余ったジョイナーを小さくカットして切り口をカバーします。長さを計り、四辺分のジョイナーを切り、両面テープで固定します。


吸音材をはめます。これでも充分すっきとしましたが、さらに。

ジョイナーを切ります。のこぎりを使わなくても、よく切れるハサミなら切ることができます。

カチリとはまるまで押さえます。

スッキリしました。
オプション:上部をジョイナーで処理する

両サイド押さえるだけじゃ不安な場合、ジョイナーを上に付けることで安定性を増すことができます。両面テープでジョイナーを貼ります。このジョイナーは隠れますので、正確な長さでなくても大丈夫です。

吸音材をはめ込みます。

ジョイナーをはめ込みます。カチリというまで押さえます。

完成です!

子供や赤ちゃんがいる家庭でも安心。
繊維が舞う心配もなく、チクチクしない安全な吸音材で施工しました。
材料が用意できてから30分で出来ました。
遮音材と併用することによって防音効果も得られます。
同様に施工する際におすすめの商品はこちら
よくある質問
壁の防音を自分で行うことは可能ですか?
はい、壁の防音はDIYでも十分に可能です。吸音材とジョイナーを使うことで対策ができ、作業工程もシンプルです。カッター、定規、強力両面テープなど、基本的な工具で対応できます。
壁の防音に使える安全な吸音材にはどんな種類がありますか?
ガラスクロス貼りのロックウールボードが推奨されています。繊維の飛散が抑えられており、小さなお子様やペットがいる家庭でも安心して使用できます。また、ポリエステル吸音材のポリリーフは、肌に直接触れてもかゆみ等が発生しないため、より安心してご使用いただけます。
ジョイナーにはどんな種類があり、どのように使い分けますか?
ジョイナーは吸音材を壁に固定する部材で、2種類あります。「端部用ジョイナー」は壁の端に使用し、「連結用ジョイナー」は吸音材同士のつなぎ目に使用します。より強固に固定する場合はビス止めが効果的です。
吸音材の取り付け方法と注意点は?
こちらのページではジョイナーを使用した取り付け方法を紹介しています。両面テープでジョイナーを壁に貼り、その間に吸音材をはめ込みます。吸音材の重さに耐えられるよう、建築用の強力両面テープを裏全面に貼るのがポイントです。作業時は、吸音材の繊維が飛散する場合があるため、長袖・手袋・マスクの着用を推奨します。
吸音材はどのようにカットすればよいですか?
壁のサイズを測り、定規と鉛筆等で吸音材に印をつけ、カッターで切り込みを入れます。厚みがある場合は徐々に切り込みを入れるように切り進めます。
コンセントのある壁でも施工できますか?
はい。吸音材にコンセント用の穴を開けて対応できます。測定したサイズに基づいてカッターで切り抜き、仕上げにジョイナーで周囲をカバーすると美しく仕上がります。
防音効果をさらに高めるにはどうすればいいですか?
吸音材に加えて、遮音シートなどの遮音材を併用することで、防音効果がより高まります。吸音と遮音のバランスを取ることが、音漏れ防止の基本です。