最終更新日:2024年2月21日
みなさんこんにちは!防音専門ピアリビングのキャサリンです(*^^*)
この記事では、防音対策を始めるにあたってありがちな、「とりあえず遮音シート」を使った対策が本当に効果があるのかどうか、防音専門店のスタッフの目線から解説していきたいと思います。
そもそも、遮音って何?
「遮音シート」についてお話する前に、そもそも「遮音」とは何を指すのかご存知でしょうか?
遮音とは、簡単に言うと「音を遮って、反射させるためのもの」です。
続いて「防音」とは、「遮音(音を跳ね返して反射させることで音を通さないようにすること)」だけではなく、「吸音(音を吸収して小さくすること)」と一緒に組み合わせることで、音を防ぐことが可能になるものです。
つまり、「防音したい!」のであれば、「遮音」と「吸音」、この2つを同時に考える必要があります!!
「遮音シート」で防音できるの?
それでは本題にうつります。
「遮音シートを、壁に貼るだけで防音効果があるのでしょうか?」
結論からお伝えすると、「遮音シートを壁に貼っても、期待する程の防音効果は得られません」
もちろん、いくらかの音は軽減されています。
ただ、私たち人間の耳ではっきりわかる程度に、しっかりと軽減されているかというと、それはとても難しいです。
しかも、遮音材は音を反射させる働きがあるため、防音効果を期待してお部屋の壁に取り付けたら、反響音が余計に響いて、逆にうるさくなってしまったなんていう事例もあります。
仮に、壁を通過してきた音を少しでも反射させたいと、お部屋に遮音材をはるのであれば、遮音材が反射させることのできない音を軽減させる必要があります。
「防音シート」と「遮音シート」って何が違うの?
ちなみに、よく一緒にされがちな「防音シート」と「遮音シート」の違いをご説明します。
- 「防音シート」…「吸音」効果と「遮音」効果をあわせ持ったシート
- 「遮音シート」…「遮音」効果を持つシート
それだったら、「防音シートは完璧だ!」と思われるかもしれません。
実は、基本的に数mm程度のシートで、吸音と遮音の効果がどちらもあって、なおかつ防音効果の高いものなんて存在しないんです・・・(;o;)
よくホームセンターやインターネットショップなどで謳われている「防音シート」と言うのは、そのほとんどが「遮音シート」であることが多く、たまに厚みのあるものだと「吸音材」や「防音マット」などが合わせて「防音シート」として紹介されていることもあります。
そのため、「防音シート」と名のつく商品を検討される際には、その商品にどういった特徴があるのかなども確認していただくことをお勧めいたします。
遮音シートだけでは効果がないなら、どうしたらいいの?
結局遮音シートでは全く防音できないのかといえば、決してそんなことはありません。
むしろ、吸音材と合わせてご使用いただくことで、大きな効果を発揮します!吸音材で軽減し、弱まった音の熱エネルギーを遮音材が反射させることで、その音は吸音材に跳ね返り、またさらに小さくなって遮音材が遮断してくれるのです。
それでは改めて、ピアリビングおすすめ遮音材のサンダムCZ-12について、ご紹介させていただきます。
ゼオン化成の人気の軟質遮音シートを性能はそのままで、さらに使いやすく製品化。遮音シートの中でも施工がしやすく、唯一不織布もついてる優れもの。カッターで簡単にカットができるのも魅力のひとつ。
サンダムCZ-12のカット方法は、こちらの動画でご紹介しています。
DIYが苦手な方におすすめの壁にそのまま使える防音パネルとは
「遮音シートと吸音材を貼り合わせることで効果的」とお伝えしましたが、中にはDIYが苦手だから上手く貼り合わせられるか分からないという方もいるのではないでしょうか?
1、2枚程度なら問題ありませんが、壁一枚となると、確かに結構大変な作業です(;^_^
そこで最後にご紹介するのが、「ワンタッチ防音壁」と「ワンタッチ防音壁 クロスなし」です!
すでに吸音材と遮音材を貼り合わせた状態でお届けするので、楽々に設置ができます(^_^)
ワンタッチ防音壁仕上げクロスなしの、クロスの貼り方はこちらの動画でご紹介しています。
「防音パネルの設置は、何だか難しそう…」
そのような方には、こちらの防音間仕切りパーテンがおすすめです。
間仕切りと聞くと固定されているイメージがありますが、パーテンは防音したい時のみつっぱり棒に通すだけで設置完了。
不要な時はパーテンを取り外してしまっておくことができ、どこでも簡単に防音空間を創ることが可能です。
デスク周りをパーテンで囲うのも良し。オフィスの会議室のドアの前に吊るすのも良し。使い方は様々です。
遮音シート(サンダムCZ-12)と合わせて使える効果的な吸音材とは?
続いて、サンダムCZ-12と貼り合わせることで防音効果が高まる吸音材について、ご紹介します。
(1)高密度吸音材「ロックウールボード」
湿気に強いロックウール素材の吸音材。密度が非常に高いので、中高音域の音から低音域の音まで防音対策をするのにおすすめの吸音材です。ピアリビングおすすめ度No,1の吸音材で、防音対策に最適です。
(2)ポリエステル吸音材「ポリリーフ」
「ポリリーフ」は、お洋服などにもよく使用されるポリエステル繊維を使用した吸音材なので、小さなお子様がいるご家庭でも安心・安全にご利用いただける吸音材です。表面にお好みのクロスを貼り合わせることで、お部屋の雰囲気に合わせてカスタマイズも可能です。
(3)グラスウール吸音材「GCボード」
少し密度の低い、吸音効果の高いグラスウール吸音材です。やわらかめなので施工しやすく、室内でキンキンと響くような反響音対策にオススメです。
〜豆知識〜
吸音材と遮音材は、以下の接着剤を使用して貼り合わせることができます。
- 「強力な両面テープ」…ピアリビングで販売している商品だと、「コニシ」のボンドテープという商品がおすすめです。テープの厚みがあるものを選ぶと、吸音材が剥がれづらいので◯
- 「ボンドスプレーのり」…こちらも、コニシのボンドスプレーのり。最も接着が簡単ではあるものの、ノリが舞ってしまうため、作業場所の確保を行う必要があります。また、必ず換気をしたお部屋で作業するようにしてください。
- 「木工用ボンド」…おそらく一番手に入れやすいのがこちらの接着剤。ただし、貼り付くのに時間がかかるというデメリットがあります。
まとめ
遮音シートは、あくまでも音を遮断して反対側に通さないように補助してくれる商品です。
薄い遮音シートでは、音のパワーを十分受け止めることはできません。本気で防音対策したいなら、遮音材だけでなく吸音材も一緒に使用すると効果的、と覚えておくとよいでしょう。
ピアリビングで販売している防音パネル「ワンタッチ防音壁」、下敷き用防音マット「足音マット」、防音カーテン「コーズ」などは、“吸音”と”遮音”を兼ね備えているからこそ、ひとつで防音を叶えているんですよね♪
防音する時は、今回お話した防音の原理を意識して対策するようにしましょう。
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施設・その他
ヒルトン福岡シーホーク・福岡天神スタジオ・熊本パルコ・広島パルコ・鹿児島イオン・つかこうへい劇団・ATR国際電気通信基礎技術研究所・九州電気管理技術者協会・NTTコミュケーション科学基礎研究所 など…
抜粋 敬称略