早朝6時、最近朝活に始めたオンライン英会話。
つい声が大きくなり、隣から壁ドン――。
共用部には騒音の注意喚起が――。
そんな心配・トラブルを解決する最短ルートのひとつは“カーテン選び”にあります。
ピアリビングの実験では、最も性能の高い防音カーテンで最大約10dB軽減が確認され、これは人間が「音が半減した」と体感できるレベルです。
特に、防音カーテンは高い音ほど効果が高まるため、女性の声域にはより効果的です。
今回は、そんなインテリアとしても取り入れやすい防音カーテンにフォーカスして、賃貸でも工事不要・思い立ったらすぐに試せる対策を徹底解説していきます。
この記事を読んだ後には―
- 音が漏れやすい場所
- 身近なものですぐに出来る対策
- 普通のカーテンと防音カーテンの違い
が丸分かり!今夜の会議から安心して話せるはずです。
音の通り道を可視化:音の地図を作ってみよう!
音が漏れそうな場所は?
オンライン会議やテレワーク、趣味のスペースなど、よく声を出す場所はどこでしょうか?
まずは自分のお部屋の間取り図と定位置をかんたんに書いてみましょう!

次に、窓、出入り口、隣室に面した壁など・・・音が漏れやすい開口部や、周囲からの音が聞こえてきやすい場所に◯をつけてみましょう。

※この時の音は「声やテレビの音」などの空気音が対象です。「足音や物音」などの固体音は含みません。
空気音…空気を介して伝わる音。人の声、楽器の音、車の走行音などは空気音。
固体音…固体を介して伝わる音。床を歩いた時の音、壁を叩いた時の音などの衝撃や振動を指します。
声は、正面を中心に放射状に音が通って行きます。
そして、距離が離れるほど音源のパワーは弱まります。

これを踏まえた上で、◯をつけた間取りに、音源から矢印をつけてみましょう。

この矢印が短いほど、「パワーのある音が伝わってしまっている」ということが分かります。
音声通話(ビデオ通話含む)の利用はスマホ・ケータイの通常の通話機能が約8割
NTTドコモ モバイル社会研究所では、2024年1月に携帯電話所有者の音声通話(ビデオ通話含む)の利用動向について調査を実施。
携帯電話所有者が音声通話(ビデオ通話含む)を利用する際に利用しているのは、約8割が「スマホ・ケータイの通常の通話機能」。次いで「LINE」が約7割でした。Facebook Messenger、Skype、Discordは1割以下でした。
音声通話(ビデオ通話含む)で利用 10代・20代では「Discord」がじわじわと人気上昇中!
2024年から携帯電話での音声通話(ビデオ通話含む)を利用する際に「Discord」をどのくらい利用しているかを調査しました。
性年代別にDiscordの利用率を見ますと、10代男性で3割超え、20代男性で約2割がDiscordを利用していました。また10代女性で約2割、20代女性で約1割がDiscordを利用していました。
Discordの利用率は全体で4.6%と低いですが、若年層を中心に利用されていることが明らかになりました。
引用:【サービス】音声(ビデオ)通話の利用 「スマホ通話機能」約8割、「LINE」約7割、10代男性の3割超・20代男性の約2割は「Discord」利用(2024年7月22日)|レポート|NTTドコモ モバイル社会研究所
「Discord」と言えば、ゲームでのボイスチャットで良く使われるイメージですが、ピアリビングでも「ゲーム 防音」に関するお悩み相談が増えています。
2025年6月5日に発売となった任天堂Switch2でも、ボイスチャットが楽しめる機能が搭載されましたね!
「居たいとき、一緒」
声が聞こえる、ゲーム画面を共有する、顔が見える。
Nintendo Switch 2 の「ゲームチャット」は、
ゲームをプレイしながら、最大12人でボイスチャットが楽しめます。
引用:ゲームチャット|Nintendo Switch 2|任天堂
話に集中する通話と違い、何かをしながら話す「ボイスチャット」。
気軽に繋がれるこの機能は、これからさらに私たちの当たり前になっていくかもしれませんね。

開口部 vs. 壁面──優先順位の付け方
窓と壁、どっちの対策を先にした方が良いの?
という疑問が浮かぶ方も少なくないと思います。
これについては「窓から入ってくる外の音と壁越しの隣人の生活音(声やテレビの音)、どちらの方が聞こえやすいか」を第一に判断すると良いです。

外の音が気になる方には、これから紹介する防音カーテンでの対策をフル活用いただければと思います。
壁越しに聞こえる方は、まずは対象の壁から距離を取り、その壁に背を向けて声を出すことから始めましょう。
そして、お部屋の中で音が反響してしまうことを防止するために、どちらの場合でも厚手で複層構造の防音カーテンはお助けアイテムとして役立ちます。
引っ越したての何も無いお部屋で音が良く響くように、一度反響が起きてしまうと、音が増幅して漏れてしまうリスクが高まってしまいます。
その反響音を軽減するために、防音カーテンや広めのラグなどでの吸音対策がおすすめです。
吸音・・・吸音材やクッションなどの物体に音がぶつかる(受け止めさせる)ことで、空気の振動が熱エネルギーへと変化し、物体の手前に反響する音や物体を抜ける音を減衰すること。ピアリビングでよく吸音材と併用することをおすすめしている「遮音材」とは異なる働きをします。

まずはパパッとできる対策を
ガッツリ防音対策できるほどの予算が・・・
分かります。
実際、防音は環境によって効果が異なることも多いため、不安が残った状態でガチガチに対策しようという気持ちにはなりませんよね。
そこで、まずは身近で安価なものでの対策や、生活雑貨を利用してインテリアを楽しみながらの対策を検討していただけたらと思います。
隙間テープ
隙間こそ防音の大敵!お部屋の出入り口や窓のサッシなど、隙間テープをフル活用して音の通り道を塞ぎましょう。

引き戸やドア、クーラー取り付け部など隙間からの風や騒音を軽減します。冷気や熱気の通りも軽減できるので、外気温の影響が減り、エアコン効率がアップして節電につながります。
すきまテープは100円均一やホームセンターなどでも市販されていますので、ぜひ試してみてください。
広くて毛足のあるラグ
前述したように、お部屋内の反響音を軽減するためにラグを広く敷いていただくことをおすすめします。
そして、ツルッとしたラグではなくシャギーやキルトなどをお選びください。
この毛足や布地、綿の厚みが吸音効果をもたらし、お部屋の響きを軽減します。
他にも、クッションやお布団、お洋服をたくさんかけたラックなども同じく音の反響軽減に効果的です◎

背の高い家具は音漏れが気になる壁側に
本棚やチェストや箪笥などの引き出し収納をお持ちの方は、音漏れが気になる壁側に配置してみましょう。
重さと厚み(奥行き)がある家具が障害物となり、音がダイレクトに壁へ伝わることを防止します。
収納家具の中身は、物が入っている状態が好ましいです。

騒音トラブルを避ける行動も大切
音量は最小限に
あなたが「音を出す側」の場合は、結局はこれに限ります。
会話の内容に盛り上がって、ついつい声が大きくなってしまう気持ち、すごく分かります。
でも、でも・・・!
一度発してしまった音は大きく響いてしまいます。
出来るだけ騒音になってしまわないよう、思いやりを持って楽しみましょう。

開口部、隣室に面した壁から距離を取ろう
音漏れの原因になりがちな窓や出入り口、換気口からからできるだけ離れた場所を確保しましょう。
そして、隣室に面した壁からも距離を取り、背を向けるのを忘れずに。
「話し声」以外のマナーは大丈夫?
日頃から足音や物音を立ててしまったり、タバコやゴミのにおい、ペット不可の物件での飼育など、「話し声」以外のマナーは守れていますか?
音に関わらず、一度でも不快な思いをしてしまうと、その後気になってしまうのが人です。
お互いに気持ち良く過ごせるようなマナー意識を大切に。
【近隣トラブルにあったことのある人の割合は?】男女500人アンケート調査
「幸せおうち計画」を運営する、株式会社AZWAY(本社:東京都豊島区、代表取締役:井口梓美)は、10代から60代以上までの男女500人を対象に「近隣トラブルにあったことはあるか」についてアンケートを実施しました。
◯近隣のマナーが気になったことのある人は「6割以上」、住居形態でも差あり
10代から60代以上までの男女500人に「近隣のマナーが気になったことがあるか」について聞いたところ、「はい」と答えた人は324人で全体の64.8%に及ぶ人がマナーについて気になっていることがわかりました。
◯近所に住んで欲しくない人1位は「騒音を出す人」で2位と倍以上の得票差
「近所に住んで欲しくない人」について聞いたところ、1位が「騒音を出す人(193人)」、2位が「非常識・協調性のない人(82人)」、3位が「汚部屋・清潔感のない人(57人)」という結果になりました。
「騒音を出す人」の得票数は2位と比べて2倍以上と圧倒的に多く、特に「昼夜関係なく大きな音を立てる人」に対し、嫌だと思っている人が多いことがわかります。また、マナーのない人や共用スペースを私物化するなどの「非常識な人」に対し、近所に住んで欲しくないと思っている人も多くなっています。
出典(一部抜粋):【近隣トラブルにあったことのある人の割合は?】男女500人アンケート調査 | 幸せおうち計画
窓からの音漏れは防音カーテンでしっかり対策
ピアリビングの防音カーテンは「吸音」と「遮音」の複層構造が声漏れ防止の秘訣
ピアリビングの防音カーテンは、複数の布やコーティングを施した「複層構造」を採用しており、厚みがあります。効果の仕組みは、この層を通る音のパワーが、だんだんやわらいでいくイメージです。
反響音は、物体にぶつかって和らぎ(吸音)、ぶつかる物体が分厚いほど効果的です。
商品によっては、布と布との間に空気層が出来るよう設計しているため、さらに音の減衰が期待できる、というわけです。

また、ピアリビングの防音カーテンを初めて触ったお客様によく言われるのが、
「ずっしりしてるね〜」
というお言葉。
この重みは、遮音に対してとても重要です。
空気音は、空気の振動が伝わっている状態。
音を遮るには、この振動を鎮めることができるほどの重量が必要になります。

ピアリビングのカーテンは、複層構造かつ重さがあります。
これが、他の防音カーテンとは違う効果が得られる秘訣なのです。
高い音ほど効果があらわれやすい

防音カーテン コーズを例に取りましたが、音域が高い音になるにつれて防音カーテンでの効果が高まる傾向にあります。
ですので、通常の話し声や赤ちゃんの声などは防音カーテンでの対策がぴったりですが、機械のモーター音や車の走行音など、低い・大きい音は防音カーテンでは効果を得られにくいです。
▼車・電車・楽器の騒音にはこちらがおすすめ
▼防音カーテンの効果については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
効果の高い防音カーテンを選ぼう!
4つの選定チェックリスト
ピアリビングに関わらず、防音カーテンを選ぶ際には、以下のポイントに注目してみてください。
- 生地・・・生地そのものが厚手でしっかりしているか?
- 構造・・・単一のペラペラな布ではなく、複数の層で構成されているか?
- 厚み・・・カーテン自体に厚み(厚手の生地や複層構造による膨らみ)があるか?
- 重さ・・・通常のドレープカーテンに比べてずっしり重いか?
ちなみに、ピアリビングの防音カーテンは上記を重視してお作りしております。
丈は床スレスレに、幅は窓(窓枠)よりも少し広めに!
掃き出し窓や出窓の場合、丈は床スレスレにすることで、カーテンと床との隙間をより狭めることができます。
また、正面付けのカーテンレールでしたら、上下に調整できるアジャスターフックを使ってレールの上にもカーテンがはみ出すように設置いただくことをおすすめします。
ピアリビングに付属しているカーテンフックは、そのほとんどが上下に調整できるアジャスターフックです。
ご注文の際に、床スレスレとなる【丈】をお選びいただいた上で、フックの種類を【Bフック】にしていただくことで、レールの上にカーテンが少しはみ出すような仕様でお届けが可能です。

ちなみに腰窓の場合は、窓に対して少し長めの丈が好ましいです。
幅はもたつきすぎると”たわみ”が生まれてしまい、レールとカーテンひだとの隙間から音が出入りしてしまう原因となります。
幅のもたつきが気になる場合は、下の画像のように端っこを窓側のレールに折り返すように取り付けていただくというライフハックもありますよ〜!
カーテン脇からの音漏れ防止にもなりますので、ぜひ試してみてくださいね。

▼カーテンを折り返す方法&最大限有効に使う方法は、下の動画で詳しくご紹介してます!
私の画力と説明力では伝わりづらいかと思いますので、ぜひ動画にて方法をご覧くださいませ・・・。
ピアリビングでは、この隙間問題を考慮した「ひだの無いフラット仕様」の防音カーテンもご用意しております。

防音カーテン コーズ
防音効果:★★★(3〜5.9dB減)/高密度生地+凸凹吸音布/断熱・遮光1級/既製(幅110cm×丈135~260cm)orオーダーサイズ/5色展開/14,740円(税込)~

防音カーテン コーズプレミア
防音効果:★★★(3〜5.9dB減)/高密度生地/断熱・遮光1級/既製(幅110cm×丈135~250cm)orオーダーサイズ/2~3色展開/14,740円(税込)~
カーテン以外でおすすめの声漏れ対策
オンライン会議・ゲームチャットなどにはデスク用パーテーション
デスク作業での通話音声対策には、HISOHISOブースがおすすめ。
ピアリビングのお客様には、ゲームでのボイスチャットやライブ配信などをされている方も多いんです!
そんな皆様の「あったらいいな」の声を元に製作・改良を続けている商品です。

防音ブース「HISOHISOブース」
防音効果:20dB減/高密度+サンドイッチ構造/オーダーカット可/3サイズ展開+オーダーサイズ対応/61,600円(税込)~
大きな声を出したい!家族の声は入れたくない!という方には簡易防音個室
音漏れを気にせずに周りの音をシャットアウトできる環境を整えたい場合は、防音室がおすすめです。
ピアリビングの組立式簡易防音室「おてがるーむ」は、内部の防音パネルの構造が吸音材と吸音材の間に遮音材を挟んだサンドイッチ形状になっており、中低音域の音を吸音する素材を使用しています。
重量は50kgと比較的軽量で、商品が届いたその日に組み立てが可能。DIYに不慣れな方でも1時間程度で完成します。

簡組立式防音室「おてがるーむ」
防音効果:20dB減/吸音×遮音のサンドイッチ構造/簡単設置・再組立可/内寸幅815×高さ1880×奥行き1110mm/2色展開/209,000円(税込)
インテリアを安心材料にしておく
オンライン会議やボイスチャットなど、たくさんの人が気軽につながれる通話ツールを使用する世の中。
「隣から壁ドンされないか不安…」そんなお悩みに、防音カーテンは心強い味方です。
音漏れ対策は「今すぐ」始められます。
インテリアとして自然に取り入れながら、防音・遮音・吸音を兼ね備えたカーテンで、声漏れや外の騒音を軽減。
防音カーテンで窓からの音の出入りを防ぎ、ラグや家具配置を工夫すれば、防音室をつくるより手軽に快適な空間が完成。
まずは窓やドアから、手軽にできる対策を始めて、安心して通話や趣味を楽しめる空間をつくりましょう。
思い立ったその日からできる工夫で、オンライン会議やボイスチャットが伸び伸び楽しめます。
よくある質問(FAQ)
Q1.ピアリビングの防音カーテンは普通のカーテンとどう違うのですか?
A. ピアリビングの防音カーテンは、3層構造や高密度生地で中高音を5~7dB軽減。普通のカーテンより重く、遮音性・密閉性が段違いです。
Q2. ピアリビングの防音カーテンはどのくらい音漏れを防げますか?
A. ピアリビングの実験によると、最大で約10dBの音を軽減する効果が確認されており、人間が「音が半減した」と感じるレベルです。
Q3. オンライン会議での声漏れを防ぐための効果的なカーテンの選び方は?
A. 生地の厚み、構造(複層構造)、重さ、丈・幅のフィット感がポイントです。特に「丈は床スレスレ」「幅は窓(窓枠)よりも広め」を意識しましょう。
Q4. 防音カーテンはどんな音に効果がありますか?
A. 中高音域(人の話し声や赤ちゃんの声)に特に効果的です。低音(車の走行音や機械音)には、窓用防音ボードなどの併用がおすすめです。
Q5. カーテン以外にできる音漏れ対策には何がありますか?
A. ラグやクッション、隙間テープの活用、本棚などの家具配置、防音パーテーションや簡易防音室(HISOHISOブース・おてがるーむ)なども効果的です。
Q6. 音漏れが特に気になる部屋の場所はどこですか?
A. 窓・ドア・換気口・隣室に面した壁が特に音漏れしやすい場所です。間取りを確認し、これらの開口部を優先的に対策しましょう。
Q7. DiscordやSwitchなどゲームのボイスチャットにも防音カーテンは有効ですか?
A. はい、特に高音域の声が多いボイスチャットには効果的です。ゲームをしながらの会話やライブ配信にも活用されています。
Q8. ご近所トラブルを防ぐにはどうしたらいいですか?
A. 音量を控えめにする、開口部や隣室に面した壁には背を向けて話す、マナー全般(足音・におい・共有スペースの使い方など)を意識することが大切です。