▼どうしてドアから音が漏れるの?

突然ですが、お部屋の中で最も音が漏れやすい場所はどこだと思いますか?

それは、窓とドアです。

その理由として、以下の2点が挙げられます。

①壁に比べて厚みがない

窓やドアは壁に比べて、厚みがありません。

壁は厚みが15cmあるのに対して、窓は7cm~7.5cm,ドアは0.2cm~0.8cm程です。そのため、窓とドアは遮音性能が低くなってしまいます。

②隙間が出やすい

窓やドアをしっかり閉めたとしても、若干隙間は出てしまいます

特に話し声、小型犬の鳴き声といった高音域の音は隙間から漏れることが多いです。

この2点から、窓とドアは部屋の中で、音がもれやすい場所になります。

▼実際にドアの防音実験をしてみた!

今回、ピアリビングの博多ショールームの防音室を使用して、実際に防音実験を行ってみました(#^^#)

ピアリビングの防音商品を使うと、大音量で流した音楽はどのくらい音が軽減されるか?騒音計を使って試してみます。↓

ドアの防音実験

■使用する商品

ドア用防音カーテンコーズ

両面仕様 ドア用防音カーテンコーズ

窓用ワンタッチ防音ボード

窓用ワンタッチ防音ボード

①ドアを開けっ放しの状態

ドアを開けた場合の防音実験

ドアを開けたままだと、ダイレクトに音が聞こえました。騒音計の数値は、80dB~82dB程。80dBというのは騒音の基準でみても非常に高く、「極めてうるさい」と感じるレベルです。
お部屋でこんなに大音量で流れていたら耐えられないだろうな、、と思いました

②ドアを閉めた状態

ドアを閉めた場合の防音実験

ドアを閉めるだけで、音は一気に60dB~61dB程まで落ちました。およそ20dBくらいの軽減具合。ただし、60dBだと、まだうるさいな…と感じてしまいました。騒音の基準でみると、「うるさい」と感じるレベルです。

③ドアを閉めて、ドア用防音カーテンコーズを閉じた状態

ドア用防音カーテンコーズで防音実験

まだ音は聞こえてくるものの、ドア用防音カーテンのおかげで吸音されて、かなり音が籠っているように感じました。騒音計の数値は、53dB~60dB程。ドアを閉めただけだと、50dB台までは落ちなかったのに、ドア用防音カーテンコーズを取り付けるだけで、ここまで落ちるのはすごい!

ただ、騒音計の数値に幅があるなぁと感じたのですが、恐らくドア用防音カーテンコーズは、高音域の音は大きく軽減できますが、低音域の音は軽減しずらいからだと思います。

④ドアを閉めて、窓用ワンタッチ防音ボードを取り付けた状態

ドアを閉めて、窓用ワンタッチ防音ボードを取り付けた状態

今度は、ピアリビングオリジナルの商品「窓用ワンタッチ防音ボード」をドアの手前に取り付けてみましたのですが(※)…。

取り付けてみた瞬間、驚きました!音が大きく軽減されている!!!騒音計の数値は54dB~59dB

「ん?ドア用防音カーテンの時と数値は変化してなくない?」

と思われるかもしれませんが、体感的には窓用ワンタッチ防音ボードを取り付けた瞬間、一気に音が大きく軽減されたように感じました。

ドア用防音カーテンコーズは低音域の音は軽減するのが難しかったのですが、窓用ワンタッチ防音ボードは低音域の音まで軽減できており、騒音計の数値もそれほどブレがありませんでした。

※通常、ドアに窓用ワンタッチ防音ボードを取り付ける際は、このような感じで↓窓用ワンタッチ防音ボードがしっかりとはまるように製作しています。

窓用ワンタッチ防音ボード

今回は簡易的に、ドアの前に窓用ワンタッチ防音ボードを覆うかたちで設置しています。↓

窓用ワンタッチ防音ボード

⑤ドアを閉めて、ドア用防音カーテンコーズ窓用ワンタッチ防音ボードを取り付けた状態

防音実験

最後は、ドア用防音カーテンと窓用ワンタッチ防音ボード、どちらも取り付けてみました。騒音計の数値は何と48dB~50dB!!!初の40dB台となりました。

40dB~50dBは、騒音基準でいうと「日常生活で望ましい範囲」。これは感動でした。ここまで音を抑えられたら、ほとんど音は気にならなくなるんじゃないかと思います。

▽ 関連動画はこちら



▼まとめ

いかがでしたか?

ドアの防音対策に最も効果的なのは、やはり重量と厚みがあるもののようです。

防ぎたい音が話し声程度であれば、防音カーテンでも十分軽減できます。例えば、オフィスの会議室、居酒屋の個室など…。

ただし、低音域の音になると、防音カーテンだけでは足りません…。できれば今回のように、窓用ワンタッチ防音ボードをドアに設置するという方法は最も効果的です。

もしもドアの防音対策をご希望の方は、一度お電話でもメールでも良いのでお気軽にご連絡ください。

(※場合によっては、ドアの形が特殊だったり、加工が複雑などの理由で、取付ができない可能性があります(;_;)あらかじめご了承ください)

 最後に、今回ご紹介したドア用防音カーテンついても、少しご紹介したいと思います。

ドア用防音カーテンコーズは通常のカーテンに比べて、重い……!!!!!

通常のカーテンと比較してみると、およそ3.5倍!なので、設置が大変。つっぱりポール等を使って設置しても良いと思いますが、その場合は太くて耐荷重のあるものを使用してください(汗)

(ドアのサイズだと、およそ3kg近く重量があります。)

ちなみに、カーテンレールを使用してドア用防音カーテンコーズを取り付ける方法もあります。イラストでまとめているので、良ければご覧ください↓

ドアにカーテンレールを取り付ける方法

少し手間はかかりますが、↑このようにラブリコを使用したやり方でカーテンレールを設置すると、壁を傷つけません。賃貸にお住まいの方はこの方法が良いかと思いますヽ(^o^)丿

今回はドアの防音対策についてご紹介してみました(#^^#)

これからの季節はますます寒くなるので、ドアや窓の隙間を塞ぐことは、防音だけではなく防寒対策にもなりますね(●^o^●)

Image

【Vol.68】