「夜に歌うと、集合住宅だと隣から壁ドンが来るのが怖い…」そんな不安を抱えていませんか?
そこで今回は、夜間の歌声に対する隣室への防音対策にフォーカスした内容をお届け。
防音専門ピアリビングで実際に計測したデータやスタッフの体験をもとに、身近なアイテムで出来る対策から、防音専用アイテムを使った本格的な対策まで、丁寧にご紹介します。
「自分でできる防音対策」がコンセプトのピアリビングなら、防音対策がもっと手軽にできるんです。
「防音したいけど、工事はNG」「おしゃれな空間も保ちたい」という賃貸住宅にお住まいの方にもぴったりな、原状回復可能な対策方法を紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
▼今回のお悩み
物件:木造アパート
どこに対して:隣室
音の種類:女性の歌声
いつ:夜間
音の大きさ:60〜100dB
歌声ってどれくらい響くの?
歌声の音の高さ(周波数)は100〜8kHz、音量については60〜100dBと、音域も音量も幅広いことが特徴です。そこでまずは、ご自身が歌う際の周波数と音量を把握することが大切になります。
ただ、実際にどれくらいの音なのかイメージがつきづらいですよね。
そこで、身近な音を一覧にまとめてみました。「カラオケ」をご参考ください。

図:複数文献を参考にピアリビングにて作成(主な出典:1〜16参照)
建物がアパートの場合は、お部屋を隔てている界壁により大体20dBほど減少した音が隣室に抜けていることが想定されます。
自宅:約80dB → 隣室:約60~50dB
※あくまでも環境によりますので、目安としてご参考ください。
ちなみに、東京都が生活音や交通騒音など、身近な音の大きさの目安を掲載しています。
こちらもとてもわかりやすいので参考におすすめです。
参考:東京都環境局『生活騒音|騒音・振動対策』
とはいえ、自宅でボーカル練習をしたい。
「音が大きいから諦める」という選択もありだとは思いますが、「カラオケでうまく歌いたい!」「オーディションに向けて練習したい!」など、自宅で歌いたい理由って結構ありますよね。
私自身バンドやボーカルグループに所属していた経験があるので、自宅での歌練も数えきれないほどやりました。
集合住宅だったのでスタジオ練習に出向いたりと、思うように練習ができないことにストレスを抱えていました。

自宅を練習場所にする3つのメリット
- 好きなタイミングで練習できる(時間の自由)
音の悩みを省いた場合、自宅なら自分が思い立ったタイミングですぐに練習を始められます。
また、スタジオのように時間の縛りが無いため、短時間でも長時間でも、好きなだけ練習ができます。
- 通う手間がゼロ(交通費・移動時間の削減)
自宅ならその場で練習ができるので、移動の手間や交通費の削減はもちろん、雨の日や夏の暑い日、冬の寒い日など気候に左右されないのも大きなメリットですよね。
- 継続しやすく、練習密度が上がる(成果に直結)
「1.」のメリットと重なる部分はありますが、やはり時間の縛りが無いとみっちり練習ができますし、思い立った時に練習できる環境はモチベーションを最大限に活かせるため、有意義な時間を過ごせるでしょう。
騒音トラブルになってしまう原因
最適な対策をするには、まずは騒音トラブルになってしまう具体的な原因を考えてみましょう。
壁や窓から音がまわっている可能性があるため
アパートやマンションなどで隣室から壁ドンや苦情がくる場合は、対象の壁から音が漏れている可能性が高いです。
また、歌声は空気を介して伝わる「空気伝播音」のため、隙間が生まれやすい窓から音が回ってしまっている可能性も十分に考えられます。

壁ドンされた
その壁に耳を当ててみてください。
うっすらと隣室の生活音(テレビや話し声など)が聞こえる場合は、こちらの歌声はもちろん、その他生活音も漏れやすいことが考えられます。
この場合は、壁対策の検討をおすすめします。
窓から音がまわっている?
お部屋の窓を閉めても外の音がこもる感じがなかったり、開けている時と閉めている時の外の音の聞こえ方にあまり大きな違いがない場合は、窓から窓へと音が行き来してしまっていることが考えられます。
窓から音が回っている場合は、他のお部屋にも同じように窓を介して音が伝わっている可能性があることを留意しましょう。
夜間は近隣が静かな時間帯のため
特に夜間は30dBも満たないくらい静かな環境である可能性が高く、自身がそれほど大きな音を出していなくても音漏れのリスクは高まります。
30デシベル・・・囁き声や執筆音程度

単純に出ている音量が大きいため
集合住宅での夜間練習は、時間帯の問題はもちろん、音が“壁や窓を伝って漏れやすい”という構造的課題があります。
生活音などやむを得ず響いてしまう音に比べて、歌や楽器などの「意図的に音を出す行為」によって発生した音は、発生源側での対策が必須になります。
環境省は、下記のように昼間と夜間での騒音の許容基準を定めています。
地域の類型 基準値(昼間) 基準値(夜間) AA 50デシベル以下 40デシベル以下 A及びB 55デシベル以下 45デシベル以下 C 60デシベル以下 50デシベル以下 (注)
1 時間の区分は、昼間を午前6時から午後10時までの間とし、夜間を午後10時から翌日の午前6時までの間とする。
2 AAを当てはめる地域は、療養施設、社会福祉施設等が集合して設置される地域など特に静穏を要する地域とする。
3 Aを当てはめる地域は、専ら住居の用に供される地域とする。
4 Bを当てはめる地域は、主として住居の用に供される地域とする。
5 Cを当てはめる地域は、相当数の住居と併せて商業、工業等の用に供される地域とする。
ただし、次表に掲げる地域に該当する地域(以下「道路に面する地域」という。)については、上表によらず次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。
地域の区分 基準値(昼間) 基準値(夜間) A地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する地域 60デシベル以下 55デシベル以下 B地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する地域及び
C地域のうち車線を有する道路に面する地域65デシベル以下 60デシベル以下 備考
出典:環境省『騒音に係る環境基準について』
車線とは、1縦列の自動車が安全かつ円滑に走行するために必要な一定の幅員を有する帯状の車道部分をいう。
この場合において、幹線交通を担う道路に近接する空間については、上表にかかわらず、特例として次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。
※上記は基準であり、実際に遵守すべきと条例などで定めているかどうかは、都道府県知事(市の区域内の地域については市長)によって異なります。
どれくらいの防音が必要?
住宅において夜間に音を出す場合は、漏れる音を「30dB以内」に抑えることが理想です。
これは前述したように、夜間は近隣が30dB程度に静まっている可能性が高いためです。
上記がどうしても難しい場合でも、先ほどの環境省の指標を参考にすると、昼間では55dB、夜間では45dB、までは音量を抑えなければいけないことを留意しておくべきだと考えます。
既存の界壁を介して隣室で聞こえている歌声が60dBだと仮定すると、夜間では30dBほど軽減出来るような対策が必要となります。
近隣トラブルは一度発生すると信頼関係の回復が難しく、結果的に練習をやめざるを得なくなるケースも。
対策を施せば、隣人との距離感も良好に保て、何より練習効率と自分のメンタルも安定します。
音漏れを防ぐためのチェックリスト
音漏れを極力防ぐために、下記に気を付けましょう。
時間帯に気を付ける
夜間練習がやむを得ない場合もあるかとは思いますが、出来る限り昼間に割ける時間を作りましょう。
気を遣った長めの夜間練習よりも、ある程度歌える短い昼間練習の方が効率的に感じませんか?
窓やドアをしっかり閉める
歌声は空気を介して伝わるので、音が漏れる原因となる大きな間口は全て閉めて音の行き来を極力遮りましょう。
※この時、忘れがちなのが換気口です。
文字通り、お部屋の空気を循環させるための装置なので、開閉式換気口は閉めましょう。

音を出す方向に気を付ける
音がダイレクトに漏れてしまわないように、隣室や窓/出入り口に背を向け、可能な限り距離を取りましょう
音量を下げる
やはりこれが一番の妥協点となってしまいますが、とても重要なポイントです。
「どれくらいの防音が必要?」の項目でお話しした、30dB減という目標は、防音対策を施す上でとてもハードルの高い数字なんです。
お部屋を隔てている壁自体の防音効果が20dBほどだと考えると、対策の難しさがお分かりかと思います。

大きな音を出すのはスタジオやカラオケだけにして、住宅で練習する際には声の大きさを極力抑えましょう。
「歌詞を覚える」「ニュアンスを練習する」といった細かい部分を自宅で練習しておけば、思いっきり歌える環境でのレベルアップを感じるのも早いはず(実際に私もこの方法で練習していました)。
▼私がやっていた練習方法はこんな感じです。
場所 | 音量 | 練習内容 |
---|---|---|
自宅 | 抑える | 歌詞入れや音入れ、細かいニュアンスの確認など |
スタジオ/カラオケ | 思いっきり | 声を張る必要があるセクションを中心に |
先に自宅で細かい部分を体にすり込んでおくと、スタジオでは短時間でも密度の濃い練習が出来るのでおすすめです。
身近なもので出来る対策
ここからは、歌声に対するおすすめの防音対策をご紹介していきます。
デシベル(dB)をアプリの騒音計で確認する
まずは、自分が出している音がどれくらいの大きさなのかを確かめるために、スマートフォンのアプリでも構いませんので、騒音計を活用しましょう。
些細だと感じている生活音も、意外と大きな音量を伴っている場合があります。
ラグやクッションを増やす
カーテン・クッション・ソファカバーなど、面積の広い布素材を増やすことで、吸音効果により音の反響が緩和されます。
フローリングが剥き出しだったり、物が少ないお部屋は音が響きやすいため、上記の方法を試してみてください。
隙間テープを窓やドアに貼る
隙間からは空気と一緒に音も出入りします。
出来るだけ音の出入りを軽減するために、下記のような隙間テープを窓やドアに貼ってみましょう。

すきまテープ
引き戸やドア、クーラー取り付け部など隙間からの風や騒音を軽減します。冷気や熱気の通りも軽減できるので、外気温の影響が減り、エアコン効率がアップして節電につながります。
すきまテープは100円均一やホームセンターなどでも市販されていますので、ぜひ試してみてください。
布団・毛布をかぶる
原始的な力技ですが意外と効果的なのが、布団や毛布などの厚手且つ重みのある布をかぶって歌う方法です。
ただ、こちらは熱がこもったり呼吸がしづらかったりといったデメリットもあります。
隣室に面した壁に高さのある本棚などを置く
音が壁に伝わる前に本棚を介することで、棚の中に詰まった書籍が音を分散・吸収してくれます。本の重さ+本棚の奥行きがあることも防音に作用する大切なポイントです。
防音専用アイテムを使った対策
【壁】防音ボードを設置する
隣室に面した界壁から抜ける音を軽減するために、防音ボード(吸音材+遮音材)を設置する対策方法がおすすめです。
歌声ほどの音になると、吸音材だけでは音の減衰にはパワーが足りず、遮音材だけでは跳ね返った音が反響音として増幅してしまう可能性があるため、必ず吸音材と遮音材を併用するようにしましょう。
ピアリビングでは、吸音材と遮音材が一体化したオーダー防音ボード「ワンタッチ防音壁」の他にも、吸音材と遮音材をそれぞれ単体で販売しています。
「簡単に注文できてすぐに設置できるものが良い」という方には「ワンタッチ防音壁」が、「DIYが得意」「出来るだけ費用を抑えたい」という方には「防音ボード(吸音材+遮音材)を自作する」方法がおすすめです。
吸音材+遮音材を内蔵した防音ボード

防音パネル「ワンタッチ防音壁」
自宅の壁が防音仕様に早変わり!
防音効果:最大10dB減/高密度+サンドイッチ構造/賃貸OK・オーダーカット・断熱/幅50~5400mm×高さ901~2700mm, 50mm厚/2種10色展開/17,600円(税込)~
DIYにおすすめの吸音材と遮音シート

ロックウールボード
湿気に強いロックウール素材の吸音材。密度が非常に高いので、吸音だけでなく遮音効果もできる吸音材です。ピアリビングおすすめ度No.1の吸音材で、防音対策に最適です。
吸音率:〜0.9M/密度:80・150(kg/m3)/1.1~4.0㎏/遮音性の高い吸音材/DIY専用素材・低音域対応/605×910mm,25mm・50mm厚/6,600円(税込)~

ポリリーフ
ポリエステル繊維を使用した吸音材なので、小さなお子様がいるご家庭でも安心・安全にご利用いただける吸音材です。密度:70(kg/m3)/0.5kg/高音域の反響音対策/DIY・安心素材・防火・断熱・防カビ/500×500mm,30mm厚/2枚4,180円(税込)~

NoiseStop15(ノイズストップ15)
DIYにちょうどいいサイズ感で加工や施工がしやすい遮音シート。従来品と比較して面密度が高いので遮音効果もアップしています。
面密度:3.8㎏/最も遮音性能が高い・DIY初心者でも○・カット可|幅470mm×長さ1m~10m、厚み1.5mm/1m1,980円(税込)〜

サンダムCZ12
軽くて薄い分遮音シートの中でも施工がしやすく、不織布もついてる優れもの。カッターで簡単にカットができるのも魅力のひとつ。
面密度:2.1㎏/DIY初心者でも○・難焼性・カット可/幅940mm×長さ1m~10m、厚み1.2mm/1m2,750円(税込)〜
自作の防音ボードの作り方
- 吸音材と遮音シートを同じ大きさにカットする
- 接着剤を満遍なく塗布し、吸音材と遮音シートを貼り合わせる
- よーく乾かして完成!
※ワンタッチ防音壁と同じサンドイッチ構造にする場合は、2.の手順で、吸音材で遮音シートを挟み込むように貼り合わせる。

おすすめ参考動画(ピアリビング公式Youtube)
おすすめ参考記事
賃貸でもOKな防音ボードの設置方法【ラブリコ】
皆様、「ラブリコ」ってご存知でしょうか?ラブリコとは、2×4材(木材)を天井から床まで突っ張るように設置する際に使用する部材です。
最近は、ウォールラックの土台としてラブリコと 2×4材が使われたDIY例をSNSで見かけることも多く、ホームセンターやネットでも手軽にご購入いただけます。

取付部材 ラブリコ・2×4材セット
ピアリビングではこちらのラブリコと2×4材を使って、壁一面に防音パネルを取り付ける方法をご提案しています。
壁の前にラブリコと2×4材を立て、それらの間に差し込んだ防音パネルを壁に押さえつけるように設置できるので、ビス留めや接着の必要がありません。
賃貸で壁に防音ボードを設置する際には、ぜひこちらのラブリコと2×4材のセットをご活用ください。
以前、▲こちらの動画でラブリコと2×4材を使用して防音パネルを設置する方法をYouTubeでご紹介しました。
7畳程度のお部屋の壁一面に防音パネルを設置しましたが、何と2人で5分程度で簡単に設置ができました。

動画でご紹介している防音パネルは、先ほど紹介した「ワンタッチ防音壁」というピアリビングオリジナルの商品です。
【窓】防音ボードや防音カーテンを設置する
窓から漏れる音を軽減するためには「窓用ワンタッチ防音ボード」の設置がおすすめです。
ボードタイプの設置が難しい場合は防音カーテンでの対策をご検討ください。
ただ、大きな音量を伴うような歌声の対策としては、カーテンほどの厚みや重さではパワーが足りず、大きな効果を得ることは難しいため、極力防音ボードのような厚みと重さがあるものでの対策をおすすめします。
賃貸OK!吸音材+遮音材を内蔵した防音ボード

防音ボード「窓用ワンタッチ防音ボード」
ワンタッチ防音壁を窓用に改良しました。
防音効果:★★★★★/高気密+サンドイッチ構造/賃貸OK/幅300~3655mm×高さ300~2100mm,58mm厚/10色展開/22,000円(税込)~
ちなみに、「窓用ワンタッチ防音ボードを自作したい!」というお客様からの熱いご要望から、スタッフが実際に作ってみた記事と動画がありますので、ぜひこちらもご参考ください。
▼ピアリビングの公式Youtubeでも、作り方と効果検証の動画を掲載しておりますので、ぜひご覧ください!
おすすめの防音カーテン

防音カーテン「コーズプレミア」
ピアリビングで人気No.1の防音カーテン。3枚の布を縫い合わせた厚みのある仕様で、重量感が特徴。光沢のある上品なデザインに加え、優れた遮光・断熱効果を発揮。既製サイズとオーダーサイズを用意。
防音効果:★★★☆☆/高密度生地/断熱・遮光1級/既製(幅110cm×丈135~250cm)orオーダーサイズ/2~3色展開/14,740円(税込)~

防音カーテン「コーズ」
表面のワッフル構造が、室内に響く音をキャッチして和らげます。厚み・重量を兼ね備え、優れた遮光・断熱効果を発揮。既製サイズとオーダーサイズを用意。
防音効果:★★★☆☆/高密度生地/断熱・遮光1級/既製(幅110cm×丈135~250cm)orオーダーサイズ/2~3色展開/14,740円(税込)~

かんたん防音ライナー
カーテンの裏に取り付けるだけで防音できるアイテム。断熱や遮光機能もあり。既成サイズとオーダーサイズを用意。
高密度生地/簡単取付・断熱・保温・遮光/既製(幅105cm×丈97~207cm)orオーダーサイズ/8,690円(税込)~
【防音室】簡易防音室を使用する
個室である防音室は、壁や窓などのパーツごとの対策に比べてさらに効率的な防音が可能です。
ピアリビングのオリジナル防音室「おてがるーむ」は、接着やビス留めが不要のため、手軽に導入いただけます。また、組み立て→解体→再組み立てが可能でお引越しがあっても安心です。

簡組立式防音室 おてがるーむ
平均最大27dBの軽減効果(500Hzの場合)/吸音×遮音のサンドイッチ構造/簡単設置・再組立可/内寸幅815×高さ1880×奥行き1110mm/2色展開
価格:209,000円(税込)
おてがるーむの他にも、吸音材や遮音材、防音カーテンなどを使って防音室を自作してしまうことも可能ですので、ぜひ下の記事をご参考ください。
まとめ
対策は可能な限り手厚く
生活音以外の音は、実際に周囲へどれくらい漏れてしまっているかの予想がつきにくいため、可能な限り手厚い防音対策を施しましょう。
賃貸でもできる工事なしの防音対策をうまく使おう
業者施工をせずとも、効果的な対策は可能です。たとえば「敷くだけ」「はめるだけ」「吊るすだけ」で設置できるマット・シート・ボード・ブースなど。
最近では、DIY初心者でも扱えるキットも増えており、原状復帰も簡単です。
ピアリビングでは、「防音施工なし」で自分で取り付けられる商品ばかりを取り揃えております。リフォーム不要なので費用も抑えられますし、届いたその日に設置が完了するものばかりです。
大前提として、音量に気をつけよう
夜間に音を出す場合は、出力する音量を最小限に抑えましょう。
生活音などのやむを得ない音に比べて、「意図的に出した音」は騒音と認識されるとトラブルに発展してしまうことも考えられます。
集合住宅で夜間に歌う場合は、周りへの配慮を忘れずに。
よくある質問
Q1. 集合住宅で夜間に歌の練習をしたいのですが、どれくらいの音量が出ていると近隣トラブルになりますか?
A1. 歌声の音量は60〜100dBと幅広く、アパートの隣室には約70dBの音が伝わることがあります。夜間は30dB程度と静かなため、環境省が定める夜間の騒音基準(45dB以下)を大きく超える場合は、近隣トラブルの原因になります。理想は、隣室に漏れる音を30dB以内に抑えることです。
Q2. 自宅で歌の練習をするメリットは何ですか?
A2. 自宅練習には以下の3つのメリットがあります
- 時間の自由:思い立ったときにすぐ練習でき、時間に縛られない。
- 移動不要:交通費や移動時間がかからず、天候にも左右されない。
- 練習密度の向上:継続しやすく、歌詞やニュアンスの確認など密度の高い練習が可能。
Q3. 歌声が隣室に漏れてしまう主な原因は何ですか?
A3. 主な原因は次の通りです:
- 壁・窓の遮音性/気密性不足:空気伝播音の歌声は、隙間や薄い壁から漏れやすい。
- 夜間の静寂:周囲が静かになる夜は、わずかな音でも際立って聞こえやすくなる。
- 音量の大きさ:歌声は意図的に出している音であるため、生活音以上に問題視されやすいです。
Q4. 賃貸物件でもできる、手軽な防音対策はありますか?
A4. 原状回復可能で工事不要の対策として以下が挙げられます:
- 隣室側の壁に本棚などを置いて音を吸収・分散させる
- ラグやクッションを増やして吸音効果を高める
- 窓やドアに隙間テープを貼る
- 声量を伴う時は厚手の布団や毛布をかぶる
Q5. より本格的な防音対策には何がありますか?
A5. 以下のような対策が効果的です:
- 防音ボードの設置(壁):吸音材+遮音材の構造(例:ワンタッチ防音壁)
- 防音ボードや防音カーテンの設置(窓):特に窓用ワンタッチ防音ボードが有効
- 簡易防音室の導入:ピアリビングの「おてがるーむ」など、工事不要で設置可能な個室型
Q6. 吸音材と遮音材はどのように使い分けるべきですか?
A6.
- 吸音材:室内の音の反響を抑える(例:ロックウール、ポリリーフ)
- 遮音材:音を外に漏らさない(例:NoiseStop15、サンダム)
→ 併用が理想:両方を組み合わせた「サンドイッチ構造」が最も効果的です。
Q7. 防音対策以外に注意すべきことはありますか?
A7. トラブル回避には以下の配慮が重要です:
- 練習はなるべく昼間に行う
- 窓やドア、換気口をしっかり閉める
- 音の放出方向に気をつけ、隣室に向けない
- 自宅では音量を抑え、スタジオでは思いっきり練習するスタイルが効果的
Q8. 騒音計アプリを使って自分の歌声の音量を確認するメリットは?
A8.
- 現状把握:どれくらいの音量か数値で客観的に把握できる
- 対策効果の確認:防音対策前後で音量を比較できる
- 音意識の向上:数値化によって日常的に音量を意識しやすくなります