「自宅で楽器の演奏する時に迷惑にならないようにしたい」
「部屋の壁が薄くて、どうにか自分が出す音は聞こえないようにしたい」
そういった理由で防音対策をはじめようとする防音初心者の方がやりがちなのが、「とりあえず防音シート(遮音シート)」。
シート状の防音商品で対策をしようと思われる方ってすごく多いんです。
お客様から頂くお電話でも、「窓や壁に防音シートを貼ったら効果がありますか?」といったお問い合わせをよく頂きます。
このページでは、遮音シートと吸音材のそれぞれの効果についてご紹介します。
遮音シートだけで防音は出来るのか?
さて、ここでぜひ一緒に考えてみてください。
薄めの防音シートを貼っただけで、はたして本当に防音効果はあるのでしょうか?

…残念なことに、大きな効果は期待できません(+o+)
なぜなら、本当に効果の見込めるような防音材は費用も高く、金属が含まれていることが多いため重量もあり、DIYで壁に設置するなんてことはかなり難しいからです。
少し安価で、重量もそれほどないシート状の製品は、使い勝手もいいけれど、単体ではそれほどの効果を見込めません。
そもそも、今住んでいるご自宅の壁を思い浮かべていただくと、大体10cm以上は厚みがありますよね。
この壁の内材には、吸音効果のある断熱材や、遮音効果のある素材が何層か重なっています。
そんな壁でも防げないような大きな音が、どうしてたった数ミリの防音シートで防げるというのでしょうか。
もちろん、いくらかの音は軽減されています。
ただ、私たち人間の耳ではっきりわかる程度に、しっかりと軽減されているかというと、それはとても難しいです。
効果的な防音効果を発揮するために!吸音材の魅力
そこで、あまり費用はかけられないけど、効果がある対策をしたいという防音初心者さんにまずおすすめしたいのが、吸音ボードなんです!
吸音ボードは、音を吸収して小さくする(熱エネルギーに変換する)力のある素材を固めてボード状にした商品のことです。
発生した音を小さくする作用があるので、これを取り付けるだけでも基本的に音は小さくなります(^o^)/
費用を抑えて防音対策するなら絶対外せない!「ロックウールボード」
そんな吸音ボードの中でも、特に防音専門ピアリビングでお勧めしている商品が「ロックウールボード」です!

吸音ボードといっても、実は音を吸収してくれる作用のある素材はたくさんあります。
そんな中で…
・防音効果が高い
・比較的安価
・施工や取り付けがしやすい
この3点を兼ね備えている吸音素材が、「グラスウール」と「ロックウール」という素材です。特に、グラスウール素材は安価なので、よく壁の内側に断熱材として使用されています。
そして、「音を通さない」ことを目的として吸音ボードを使用する場合に大切なのが、その吸音ボードの「密度」なんです。
実は、吸音効果と密度の関係を詳しく説明すると、なかなか奥が深くてこのメルマガだけでは説明しきれないんですが…
「中低音も含めて、音を通さない」ことを一番の目的とするのであれば、密度は出来るだけ高いものを使っていただくのがオススメです。
また、密度の違いによって軽減できる得意な音がそれぞれ違うので、あえて違う密度の吸音材を重ねて使うのも友好的です!
ピアリビングで取り扱っている「ロックウールボード」は、普通のホームセンターなどでは売っていない、ピアリビングで最も高い密度を誇る吸音ボードです
密度は2種類ありますが、特に低音域が気になるお客様には「密度150K」のタイプをおすすめいたします(*^^*)
とにかく何か1つの商品で出来るだけ安く、壁を対策してみたい!
そういったお客様にオススメなのが「ロックウールボード 密度80K 50mm厚 8枚セット」の商品です。
8枚も入って26,510円(税込)なので、2セットあれば普通の壁1面に大体設置することが出来ます。
設置するときには、塩ビジョイナーを使って取り付けましょう!
「左右両端に1本ずつ」→ 端部用
「吸音ボードの連結部分にそれぞれ1本ずつ」→連結用
出来るだけ安く対策したいけど、防音効果を優先したい!
そんなお客様は、「遮音シート」と組み合わせて防音パネルを自作して頂くことをおすすめいたします!
さらに、25mm厚のロックウールボードを使って、上記の遮音シートをサンドイッチしてパネルを作ると、より高い防音効果が期待できます。
以下動画で、詳しくご説明しておりますので、よければご参考ください!
防音パネルの設置・取付方法
- 「遮音シート」を吸音材の大きさに合わせてカットする。
- 「ロックウールボード」+「遮音シート」+「ロックウールボード」の順番で、木工用ボンドでしっかりと接着させる。
(丸一日置いて、乾燥させてください。) - 乾燥させてパネル状になったら、ジョイナーを使用して壁に設置していきます。
※この時、必ずMGボードのロックウール繊維がむき出しの方を壁側、ロックウールボードの白いクロスでおおわれている吸音材の方を、お部屋側に設置してください。
まとめ
さて、今回は防音対策初心者の方向けに、安価で施工しやすい防音商品として「ロックウールボード」を紹介させていただきました!
壁の防音対策をご検討中のお客様はぜひご検討ください(*^^*)
何かご不明な点などございましたらお電話やメールでもお気軽にお問い合わせください(*^^*)
よくある質問(FAQ)
Q. 吸音ボードはどんな構造で効果を発揮するのですか?
A. 吸音材は多孔質型・板振動型・共鳴器型の3種あり、いずれも音の振動を摩擦により熱に変換することで音を吸収する仕組みとなっています。ピアリビングでは多孔質吸音材をメインに取扱いしています。
Q. 吸音ボードの自作方法はありますか?
A. ピアリビングで防音ボードを自作するなら、遮音シート「ノイズストップ15」と、厚み50mm・密度150kg/m³の「ロックウールボード」の組み合わせがおすすめです。DIYが苦手な方には、設置するだけの「ワンタッチ防音壁」もご用意しています。
Q. 防音効果を高めるには何を併用すべきですか?
A. 吸音材だけでは音は透過してしまうため、石膏ボードや遮音シートを組み合わせて重さを増やすことで遮音効果を高めることができます。
Q. 吸音材を少しだけ置くだけで効果はありますか?
A. 少量でも音の反響軽減には効果がありますが、音の進む方向に対して広い範囲で設置すると効果的です。また吸音したい音の高さによっても効果的な吸音材は異なります。
Q. 吸音材どれくらい貼れば効果ある?
A. どの程度の効果を求めるかによりますが、例えば自社の実験では、お部屋の壁一面に吸音材を貼り、床に防音マットを敷いた場合、室内の音が約5dB軽減され、やや音が小さく感じられるレベルになったという事例があります。
Q. 吸音材と石膏ボードの違いは何ですか?
A. 吸音材(ロックウールなど)は音を「吸収」するのに対し、石膏ボードは音の「透過を防ぐ」素材です。遮音と吸音は役割が異なり、併用が望ましいとされています。
Q. 音を漏らさない方法はありますか?
A. 音の漏れを防ぐには、遮音材(防音シート)と吸音材(ロックウールなど)を重ねて使用することが有効です。特にロックウールのような高密度吸音材は、音の反射と漏れ両方を軽減できます。
Q. 吸音材は防音になりますか?
A. 吸音材だけでは音の漏れを防ぐ(遮音)効果は少ないですが、室内での音の響き・こもりを抑える効果は高く、遮音材と組み合わせることで高い遮音性を発揮します。
Q. 部屋を少しでも防音にするにはどうしたらいいですか?
A. どのような音を防音したいかによりますが、最も効果的なのは「音源自体を囲う」方法です。例えばピアリビングの防音ブースは20〜30dB程度の軽減効果があり、明確に音が小さくなり、聞こえ方が¼〜1/8まで小さくなったことが分かるレベルです。
Q. 吸音材は何枚使うのが効果的ですか?
A. 標準的な壁1面だと、ロックウールボード8枚×2セット(計16枚)が目安です。面積が広いほど反響音の軽減効果は大きくなります。
Q. 吸音効果の高い素材は?
A. ロックウールやグラスウールは吸音性能に優れています。厚みがあるほど、密度が高いほど、低音域の音も効果的に吸音することが可能になります。
Q. 吸音材と遮音材はどちらが先に必要ですか?
A. 音の漏れを防ぎたいならまず遮音材を壁側に貼り、表面に吸音材を重ねてお部屋内の響きを抑えて吸音することが大切です。