みなさんこんにちは!防音専門ピアリビングのいのっちです。

最近お客様から、「吸音材の種類が多くて分からない!」というお声があったので、今回は吸音材についてご紹介したいと思います。

そもそも吸音材とは何なのか、どんな種類があって、どういう時に使用するのかなど、出来るだけ詳しくご説明します。

目次

▼ 吸音材とは

吸音材とは、主にスポンジのように柔らかさがある形状で、繊維状になった素材が固まってできた、音を吸収する効果のあるもののことを言います。

一度繊維状にしたものを固めることで、間の気泡部分から音が侵入しやすくなり、そこから吸収された音のエネルギーを熱エネルギーに変換させることで、音を軽減することが出来ます。

主に壁や壁の内側に用いられることが多く、断熱材としてもご使用いただけます。

▼ どんな種類があるの?

弊社で扱っている吸音材は6種類になります。特徴や注意点と合わせて見ていきましょう。

1. ロックウール吸音材「ロックウールボード

ロックウールボード

ホームセンターなどでは販売されていない高密度仕様のため、一般的な低密度の吸音材に比べて、吸音効果だけでなく遮音性にも優れた吸音材です◎

遮音シートと併用してご使用いただくことで、高い防音効果が期待できます。

グラスウールより湿気に強く、カビが発生しづらいです。




※ロックウールやグラスウールの繊維は、お肌に触れるとチクチク感じたり赤みが出ることがあります。お肌が弱い方はお気を付け下さい。

2. グラスウール吸音材「GCボード

全体の組立イメージ

音の吸音率が最も高い、密度が32kg/m2の吸音材なので、反響音対策や、楽器の音の響きの調整などに最適です。

ロックウール吸音材と同様、遮音シートと併用することで、防音対策としてもご使用いただけます。

※ロックウールやグラスウールの繊維は、お肌に触れるとチクチク感じたり赤みが出ることがあります。お肌が弱い方はお気を付け下さい。

3. ポリエステル吸音材「ポリリーフ

全体の組立イメージ

高密度で防音効果も高く、肌に優しいポリエステル素材のため、お子様のお部屋や寝室にも安心してご使用いただけます。


※お客様自身でカットは可能ですが、カッターの刃が古いと切れ味が悪く、断面が凸凹になってしまうため、カットする際には出来るだけ新しい刃をご使用いただくことをお勧めいたします。

なお、両面テープがくっつきにくい材質なので天井への設置はおすすめできません。

遮音シートを貼り合わせる際には、粘着力が強力な「両面ボンドテープ」などをご使用いただくことをお勧めいたします。


4. ウレタン系吸音材「カームフレックス

カームフレックス

カームフレックスは、ウレタン素材の軽量な吸音材です。

中高音域~低周波帯の音にも吸音効果があるため、楽器設備の周辺や、音が出る作業スペースの周辺に貼り付けて設置することで、反響音を軽減します。

裏面に粘着が付いているので、剥離紙を剥がすだけで簡単に設置ができます。

※裏面の粘着部分が強力のため、商品を剥がす際に粘着部分が残る可能性があります。設置の際にはご注意ください。

5. フェルト系吸音材「フェルメノン

全体の組立イメージ

フェルメノンは、ポリエステル素材の軽量な吸音材です。

虫ピンで設置できるほど軽く、手洗いにも対応しています。カラー展開が豊富でインテリアにも合わせやすいです。

※軽くて薄いため、お部屋内の反響音軽減に向いています。高い防音効果を求めている方には、別の吸音材がおすすめです。

6. フェノール樹脂系吸音材「カルモフォーム

全体の組立イメージ

低音から高音域まで高い吸音・調音性能があります。

他素材と違い、吸水による劣化・崩れの心配もありません。

グラスウールと同様の断熱性、さらに絶縁性があるため、壁の内材としてもご使用が可能です。

※カルモフォームは、市販の生花用スポンジと同質の素材となり、表面材としての使用にはあまり向きません。素材の性質上、表面に物が当たったり、軽く押したりすると凹みがつき元に戻りませんので取扱いにはご注意ください。

▼ どういう時にどの吸音材を使用すればいいの?

○ 室内で響く反響音を軽減したい時には?

GCボードフェルメノンカームフレックスなど、ある程度軽量で、密度が20〜40kg/m3程度の吸音材をご使用いただくことをお勧めいたします。

○ 隣室や近隣に音漏れしないように、しっかりとした防音をしたい時には?

ロックウールボードポリリーフカルモフォームなど、密度が高い吸音材と遮音シートとの併用をお勧めいたします。

弊社で扱っている吸音材の中では、「ロックウールボード」が最も密度が高く、音を遮る防音効果が高いです。

遮音シート「SC-24」や、「サンダムCZ-12」と合わせて使用することで、更に効果がUPします。


種類が多い吸音材ですが、用途に合ったものをお選びいただくことで、よりお客様の目的に合った、防音・吸音対策を行うことができます。

吸音材に関して、ご不明な点などございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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