みなさんこんにちは!ピアリビング・防音コーディネーターのかぶちゃんです!
ピアリビングに寄せられるご相談で最も多いのが、ピアノの防音対策。
集合住宅にピアノを置く場合は、上下階の片やお隣の方への配慮が必要になります。
ピアノの防音対策として必須でご案内しているのが、床の対策。
10月末に引っ越しをして、念願のアップライトピアノを レンタルしましたので、かぶちゃんが行った床の対策をご紹介します。
アップライトピアノを設置する前に、床の対策を行いましょう
アップライトピアノにおすすめの防音マット
ピアノの防音対策に必須の床の対策に、ピアリビングでおすすめしているが「足音マット」と「静床ライト」です。


おすすめしている理由は次の3点になります。
・防音性能が高い
・お部屋の形や、対策したい範囲に合わせてカットができる
・豊富なカラーバリエーションからお部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができる
今回は、防音マットを敷けるスペースが狭い部分に、通常おすすめしているサイズよりも小さく、アップライトピアノに必要な最小範囲に敷いてみました。
マットのサイズ設定や設置の注意点などもご紹介します!
設置前のイメージ

設置後のイメージ

アップライトピアノに防音マットを敷く4つの注意点
設置するサイズについて
振動音はピアノの接地面である床から建物の広い範囲まで伝わって大きく響いてしまいます。
床へ伝わる振動の対策には、「足音マット」がおすすめですが、お部屋全体に敷き詰めなくても、接地面であるピアノの下のみに敷くことで効果を発揮します。
足音マットと静床ライトを重ねて敷く場合、約17mm~20mmの段差が生じてしまいます。
アップライトピアノに敷く場合、演奏するときの椅子の位置や高さ、足を置く位置に支障がないよう、通常は幅166cm 奥行き150cmの範囲に敷くことをおすすめしています。


ピアノの接地面のみに防音マットを敷く場合
今回は、ピアノの接地面のみに足音マットを敷いてみました。
アップライトピアノのサイズ幅155×奥行63cm
・幅は手前のインシュレーターが完全にのせられるサイズ→160cm
・奥行きは背面を約12cmあけて設置するため→75cm

設置する幅の注意点
手前のインシュレーターはピアノよりはみ出してしまいます。
インシュレーターが完全にのせられる幅に敷きましょう。
設置する奥行きの注意点
▼奥行きは、演奏するときの椅子の脚がちょうど段差にかからないように確認が必要です。
▼段差ができることで、小さなお子様の場合には、次のような注意が必要です
・椅子の位置がピアノに近くなるため段差にかかる可能性
・ピアノだけが高くなってしまう
・椅子の高さが足りなくなる
・補助ペダル使用する場合の段差、足が届かなくなる可能性
できれば、演奏時の椅子まで同じ高さになるようマットを敷くことをおすすめします。
▼ペダルに足を置いたときの、かかとの部分まで防音マットを敷くことをおすすめします。
ペダルの部分だけ防音マットを敷かなかった場合、床からペダルまでの距離が離れてしまうため、踏み込みにくくなってしまいますのでご注意ください。



ピアノを置く場所の注意点
ピアノにとって設置場所は重要です。
次の点に注意して設置場所も考えてください。
・防音を考えるとお隣に面していない壁
・直射日光が当たらない場所(窓際は避ける)
・温度差による結露ができない場所(窓際は避ける)
・過乾燥
湿気が多い場所や直射日光が当たるとピアノの内部にカビ、さび、ひび割れが発生し、音がはやく変わってしまうなどの問題が生じてしまいます。
今回は、せまいお部屋で設置する場所がないので、窓をふさいでしまう予定で窓のある壁に設置しました。
設置場所は窓の付近の設置だけでなく、床暖房やエアコンがあたる場所なども注意が必要です。
よくある質問
Q. ピアリビングが推奨する防音マットは何ですか?
A. ピアリビングでは、アップライトピアノの防音対策に「足音マット」と「静床ライト」の併用を推奨しています。これらのマットは高い防音性能を持ち、部屋の形や対策したい範囲に合わせてカットでき、豊富なカラーバリエーションから選べるといった利点があります。
Q. ピアノの接地部分のみに防音マットを敷く場合、どのような点に注意が必要ですか?
A. ピアノの接地部分のみに防音マットを敷く場合でも効果はありますが、以下の点に注意が必要です。
幅: ピアノの手前のインシュレーター(脚)が完全にマットに乗る幅(例:ピアノ幅155cmに対し160cm)を確保してください。
奥行き: ピアノの背面を約12cm開けて設置する場合、奥行き75cm程度が目安ですが、演奏時の椅子の脚が段差にかからないよう確認が必要です。
Q. 防音マットによる段差が演奏に与える影響はありますか?
A. 足音マットと静床ライトを重ねて敷くと、約17mm〜20mmの段差が生じます。この段差は、特に小さなお子様の場合、椅子の位置がピアノに近くなり段差にかかる可能性、ピアノだけが高くなる、椅子の高さが足りなくなる、補助ペダル使用時に足が届かなくなるなどの問題を引き起こす可能性があります。そのため、演奏時の椅子まで同じ高さになるようにマットを敷くことが推奨されます。またペダルに足を置いた際、かかとの部分までマットがあるようにすると、ペダルが踏み込みやすくなります。
Q. ピアノの設置場所に関して、防音以外に考慮すべき点は何ですか?
A. ピアノにとって設置場所は非常に重要です。防音の観点から隣室に面していない壁が良いですが、その他にも以下の点に注意が必要です。
直射日光が当たらない場所(窓際は避ける)
温度差による結露が発生しない場所(窓際は避ける)
過乾燥の場所 湿気が多い場所や直射日光が当たる場所では、ピアノ内部にカビ、錆、ひび割れが発生し、音質が早く変化する原因となります。床暖房やエアコンが当たる場所も注意が必要です。
Q. ピアノの音の大きさはどのくらいですか?
A. ピアノの音の大きさは80〜110デシベルと非常に大きく、近隣への音漏れが懸念されるレベルです。
Q. 完全に音を遮断することは難しい場合、どのような対策が有効ですか?
A. 床、窓、壁と対策を重ねることで、音漏れを段階的に軽減させることができます。これにより、気兼ねなく安心して演奏を楽しめるようになります。
Q.防音相談を受けることはできますか?
A.はい、防音専門のピアリビングでは無料の防音相談を実施しています。お客様の環境や目的に応じた最適な防音対策をご提案いたします。
まとめ
ピアノの音の大きさは80~110デシベルと大変大きく、近隣への音漏れに不安を感じてしまう方も多いと思います。
防音室のように完全に囲ってしまって音を遮断することは難しいですが、床、窓、壁と対策を重ねることで、少しずつ軽減してくことで気兼ねなく、安心して演奏を楽しめます。