みなさんこんにちは~

防音専門ピアリビング代表、主婦ができる防音対策アドバイザーふーこです。

年々増加している騒音問題…。

近隣から苦情が来ないように、自分で出来ることから対策しようと思ってインターネットを検索しても、たくさんの情報が溢れていて、何が正しくて間違っているのか判断するのも難しいですよね。

「効果もわからないし、できれば身の回りのもので、安く手軽に対策したい…。」
「とりあえず、SNSやネットに載っている情報を下に、ダンボールや発泡スチロールなどで簡単に対策してみても、全く効果がわからない…。」

そんな経験はありませんか?

防音対策は、正しい知識と対策したい環境への認識が必要です。

いくら安価ですぐに手に入るからと言って、効果が期待できないもので対策をしたとしても全く効果はありません。

実際にたくさんの防音商品や建材を扱ってる私自身、これまで子育てをしてて音に悩んだ経験があります。

防音対策に携わるアドバイザーとして、ちゃんとした事をお伝えしたいと思い、あえて毒舌で今回のブログを書きました。

この記事では、身近に手に入るもので実は防音効果がほとんどないものについてご紹介します。

目次
  1. ■たまごの紙ケース
  2. ■スタイロフォーム
  3. ■防音シート(工事現場などで使われるグレーのもの)
  4. ■ダンボール
  5. ■発泡スチロール
  6. でも・・じゃお金をかけないと防音できないの??
  7. ピアリビングおすすめの防音材
    1. ワンタッチ防音壁
    2. 窓用ワンタッチ防音ボード
    3. ロックウールボード
    4. サンダムCZ-12
    5. Noisestop15
  8. よくある質問
    1. Q. 紙製のたまごケースに防音効果はありますか?
    2. Q. 発泡スチロールは防音に使えますか?
    3. Q. スタイロフォームに防音効果はありますか?
    4. Q. 工事現場などで使われているグレーの防音シートは自宅でも有効ですか?
    5. Q. 工事現場などのグレーの防音シートは使えますか?
    6. Q. 窓に貼る防音シートの効果は?
    7. Q. ダンボールは防音に効果がありますか?
    8. Q. ダンボールで防音対策はできますか?
    9. Q. ダンボールを防音材として使うのは有効ですか?
    10. Q. 隣の部屋の声が聞こえないようにするにはどうしたらいいですか?
    11. Q. 自作防音対策で失敗しないためのポイントは?
    12. Q. 防音対策を始めるときにまず何をすればよいですか?
    13. Q. 防音対策はどんな手順で進めるのが効果的ですか?
    14. Q.防音相談を受けることはできますか?
  9. 【関連動画】
  10. 【関連コンテンツ】
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    1. 実物を見て相談できるショールーム
    2. オンライン相談やLINEで電話でのサポートも
    3. 室水房子(ふーこ)のプロフィール

たまごの紙ケース

卵の紙ケース

スーパーでお馴染みの、紙製の卵パックですが、当然単体での防音効果はなく

卵がはいる凹凸に音が入ることで、壁にぶつかる音を拡散してあげる吸音効果が若干期待できるくらいです。

どうして紙のこのケースで「防音できる」と言われているのか・・

これで頑張って対策をしてもほとんど無駄な労力になってしまうのでは・・・

もちろん、それぞれ考えがあるため否定は出来ませんが・・(;´∀`)

スタイロフォーム

こちらも、防音材ではなく「断熱材」になります。

製品の性質上、「音エネルギーを吸収して熱エネルギーに変換する「吸音」効果は多少期待できるのかな?」と思われがちですが、

製造時に発生する製品内部の気泡が独立気泡(吸音効果のある建材は、その多くが連続気泡)なので、中に音がはいっていきにくく音が吸収されるということがないんですよね。

よく、吸音材として勘違いされることが多いですが、スタイロフォームは防音材にも吸音材にも基本なりません。

断熱材 スタイロフォーム

■防音シート(工事現場などで使われるグレーのもの)

これも…う~~ん

たしかに「防音シート」と聞くと

これを壁に貼るだけで防音できそうな気がするのですが・・

単体ではほとんど防音効果がありません

音は空気を伝わって響くため、シートで周りを覆うことで、空気の流れが多少代わり、工事の音がダイレクトに聞こえるよりはマシにはなります。

この防音シートで、どういった音を対策するのか・どこを対策するのかによっても効果は多少変わってくると思いますが、基本的には、このシートだけでは「あれ?効果がない?」とすぐおわかりいただけると思います。

特に、室内での防音は吸音と遮音を両方してあげないと音が軽減した~~と感じないんですよ(汗)

そもそも、実際に音のエネルギーを小さくしてあげるところから対策しないと難しいんです。

もしどうしても、こう言った薄手の防音シートを使用したい場合は、防音材として販売されている遮音シートと吸音材を使うほうが効果がわかると思います。

防音シート グレー

■ダンボール

防音できるものは重量が必要になります。

音は振動を起こしながら響きますので振動を抑えてあげるにはどうしても重さが必要なんですね。

軽いものは、遮音効果(音をさえぎる効果)などもありません。

ダンボールを使うことで、空気の流れが悪くなるので、空気を通して伝わる音には多少効果がありますが、残念ながら「防音」といえるものではありません。

もちろんないよりはマシですが、暗くなる空間で少し落ち着くような感覚でしょうか・・・

ダンボール 防音

■発泡スチロール

こちらも、スタイロフォームと同じで気泡が単体なんですね。

軽いし・・吸音も遮音も防音もしません。

これならいっそお布団や毛布でも使うほうがよほど音が軽減できます・・

発泡スチロールは防音できません

・・ということでけっこう辛口な表現をしてしまいすみません(;´Д`)

でも・・じゃお金をかけないと防音できないの??

そんなことはありません。

防音対策に一貫した正しい方法というものはなく、それぞれが気になる音の程度や、どの程度まで軽減したいのか、実際の騒音レベル、そして対策場所の環境によって、効果的な対策方法はさまざまです。

まずは、対策を行う前に、以下の5点についてご自分の状況を把握してください。

  • 自分が気になる音がどういった音なのか?
  • その音はどこから聞こえてくるのか?
  • 自分が発している音を軽減したいのか、聞こえてくる音を軽減したいのか?
  • 対策時にかけられる予算はどれくらいか?
  • どの程度まで音を軽減したいのか?

上記5点について、出来るだけ具体的に把握したのであれば、音の発生源に最も近いところから、少しずつ防音対策を行う場所を広げてください。

例えば、対策したい音が外から聞こえてくる「工事音」などであれば、基本的には【窓】から音が入ってきている場合が多いです。

そういった場合は、まず【窓】の防音対策を強化した上で、それでも音が気になるようであれば、その音はまだ【窓】から聞こえているのか・【壁】伝いにも伝わってきていないか、などを確認しながら、

自分がある程度満足できるレベルまで対策を強化してくことで、防音効果を徐々に高めることができます。

もちろん、効果のある対策を広範囲で行いたい場合は、その分費用も発生します。

自分がかけられる予算の範囲内で、防音対策を行った方が最終的にトータルコストを抑えられるのか?
それとも、予算内の防音対策で軽減できるような騒音レベルでない場合は、引っ越しや管理会社へ相談することを検討した方がいいのか?

など、状況に合わせて対策方法をご検討いただければ幸いです。

「音」の問題ってほんとストレスになりますものね。

だからこそ労力をかけて自分で対策したのにそれが無駄になると・・

いくら安価であろうとお金を捨てた形になってしまうと思うので、正しい情報をしっかり把握されて、ぜひぜひ快適な暮らしをしていただきたいな~と思います!

効果が感じられなければ意味ないですものね~(^_^;)

ピアリビングおすすめの防音材

ワンタッチ防音壁

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窓用ワンタッチ防音ボード

窓用ワンタッチ防音ボード

ロックウールボード

吸音材 ロックウールボード

▶︎防音のプロが選ぶ、失敗しない「吸音材」の選び方についてはこちら

サンダムCZ-12

遮音シート サンダムCZ-12

Noisestop15

遮音シート Noisestop15

よくある質問

Q. 紙製のたまごケースに防音効果はありますか?

A.  紙製の卵パックは凹凸があるため「音に効きそう」と思われがちですが、実際には素材が軽いため、吸音効果は極めて低く、遮音性もありません。

Q. 発泡スチロールは防音に使えますか?

A. 発泡スチロールは軽量で遮音・吸音いずれも効果が薄く、音の軽減効果は1dB未満。「違いが分からない」程度で、防音目的には不向きです。

Q. スタイロフォームに防音効果はありますか?

A. スタイロフォームは断熱材で、遮音性は極めて低いです。音の軽減効果は数dB程度と「体感できない」レベルであるため、防音材としては不適です。

Q. 工事現場などで使われているグレーの防音シートは自宅でも有効ですか?

A. 単体では十分な防音効果は得られません。空気の流れを遮る程度の効果しかなく、室内の防音目的には不向きです。

Q. 工事現場などのグレーの防音シートは使えますか?

A. 工事現場で使用される防音シートは、面密度がそれほど高くないため、防音効果は限定的です。特に低周波音や振動音に対しては十分な効果を発揮しにくい傾向があります。ただし、製品によっては吸音性能を備えたものもあり、閉ざされた現場内で発生した反響音が外部へ漏れるのを抑える効果があります。

Q. 窓に貼る防音シートの効果は?

A. 窓に防音シートを貼るだけでは、防音効果は限定的です。より高い効果を得たい場合は、シートを窓に直接貼るのではなく、窓との間に空間を設けて防音カーテンを設置する方が有効です。例えば、ピアリビングの測定データによると、一般カーテンと防音ライナーを併用することで約6dBの遮音効果が得られ、「外の音がやや小さくなった」と実感できるレベルになります。

Q. ダンボールは防音に効果がありますか?

A. ダンボールは軽量であるため、防音材としては効果が限定的です。空気音には多少の効果がありますが、遮音には不向きです。段ボールが吸音に効果があるというデータはありません。

Q. ダンボールで防音対策はできますか?

A. ダンボールには多少の空気遮断効果があるものの、音を遮るには不十分です。遮音には「重量」が重要であり、軽い素材であるダンボールは防音には適していません。段ボールが吸音に効果があるというデータはありません。

Q. ダンボールを防音材として使うのは有効ですか?

A. 使えません。スタイロフォームと同じく独立気泡構造で、音を吸収しにくいため、吸音・遮音ともに効果が期待できません。布団や毛布の方が吸音性があります。

Q. 隣の部屋の声が聞こえないようにするにはどうしたらいいですか?

A. 隣の部屋の声が気になるときは、壁に防音パネル(ワンタッチ防音壁)を貼る方法がおすすめです。この対策をすると、最大で約10dBほど音を小さくでき、「音がかなり小さくなって、半分くらいに感じる」レベルの効果があります。 ただし、男性の声のような低めの音は効果が感じられづらいので、その点だけ注意が必要です。

Q. 自作防音対策で失敗しないためのポイントは?

A. 防音対策は「目的に合った素材選び」が最も重要です。音の種類・目的(遮音か吸音)・期待する効果(何dB下げたいか)を明確にし、素材選定を誤らないことが重要です。例えば話し声の響き抑制なら吸音材(ロックウール等)、音漏れ防止なら遮音材(鉛シート等)が必要です。

Q. 防音対策を始めるときにまず何をすればよいですか?

A. 防音を成功させるには、以下の5点を明確にしておくことが重要です
1.どんな音が気になるか?
2.その音はどこから来るのか?
3.自分が出す音 or 外からの音、どちらを対策したいか?
4.予算はどの程度か?
5.どのくらいまで音を軽減したいか?

Q. 防音対策はどんな手順で進めるのが効果的ですか?

 A. 次のステップを踏むのが効果的です
1.音の発生源(または侵入源)を特定する
2.その近くから対策を始める(例:窓が原因なら窓から)
3.効果を確認し、足りない場合は壁や床など範囲を広げていく
段階的に対策を強化することで、無駄な費用を抑えつつ効果を高められます

Q.防音相談を受けることはできますか?

A.はい、防音専門のピアリビングでは無料の防音相談を実施しています。お客様の環境や目的に応じた最適な防音対策をご提案いたします。

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「子供の足音対策に〇〇は、ほぼ効果がない」て知っていましたか?

▶︎追記:こちらのブログにて、「防音対策のよくある失敗」についても書いています(; ・`д・´)

合わせてご覧くださいヽ(^o^)丿
 

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室水房子(ふーこ)のプロフィール

1993年に起業し、2001年からはヤフオクを通じて防音材の販売をスタート。ネットで初めて一般向けに防音建材を販売した防音のパイオニアです。商品開発、製作、販売、そして施工まで幅広く手掛け、これまで36,000件以上の防音相談を解決してきました。防音の第一人者として、ピアリビングの代表取締役を務めています。

株式会社ピアリビング(防音専門ピアリビング)
二級施工管理技士

防音専門ピアリビング 防音アドバイザー