みなさんこんにちは!

防音専門ピアリビングのいのっちです。

みなさんは隣の人の騒音が気になったことはありますか?

私が住んでいるマンションは楽器禁止ですが、マンションの共同スペースに「楽器の騒音について」と貼り紙が出ている時期がありました。

ルールを守るのは第一ですし、他の人の迷惑にならないよう気を付けていきたいものですね。

今回は、「【壁】に伝わる騒音、防音シートで本当に軽減できる?」がテーマです。

目次

防音シートとは

遮音シートだけで「壁」の防音はできる?

「壁」の対策におすすめの商品

▼ 防音シートとは

「マンションの隣人に話し声がうるさいと注意された」

「在宅ワークで、リモート会議の際に子供部屋から聞こえる声が気になる」

そんなお悩みをもとに、【壁】の防音を考えて「防音シート」と検索される方は多いのではないでしょうか?

そして、種類が多いために、どの商品を選べばよいか分からない…なんてこともあるかと思います。

そもそも防音という言葉は吸音・遮音などの用語をまとめて総称した意味で使用されているので、「防音シート」と検索すると、役割が異なる様々な防音商品がヒットします。

吸音材(発生した音を熱エネルギーに変換し、吸収して軽減するもの)を指している「防音シート」もあれば、遮音材(発生した音を跳ね返して音を遮るもの)や、防振材(発生した振動を抑えたり軽減するもの)を指している「防音シート」もあるということですね。

防音には、出来るだけ違う素材のものを組み合わせて使用することがより効果的なので、よく分からないまま「防音シート」という言葉だけを見て商品を購入しても、あまり効果が得られない可能性があるんです。

▼ 遮音シートだけで【壁】の防音はできる?

サンダムCZ-12

ピアリビングで販売している壁用の防音シート(遮音材)には、遮音シート「サンダムCZ-12」という商品があります。

そもそも遮音材とは…

遮音材

「サンダムCZ-12」は、初心者の方でも扱いやすい軟質性の遮音シート。

10m巻きで約20kgほどと重量があり、いかにも音を遮ってくれそうです…!

では、こちらを壁一面に貼れば防音効果は得られるでしょうか?

残念ながら、遮音シート単体では大きな防音効果は見込めません。

また、音を反射する役割の遮音シートのみ壁に貼ると、お部屋内の反響音が気になる場合があります。

前述したように、防音には「吸音+遮音」のように、違う素材の組み合わせが効果的。

遮音材だけでなく、吸音材と合わせて使用することで防音効果を高めることができます。

遮音材

「吸音材」は音を吸収するので、単体使いでもよいのでは?と思われるかもしれませんが、吸音しきれなかった音や振動はそのまま反対側に透過してしまうので、高い防音効果を得るためには、吸音材の力で弱まった音を遮断する働きのある「遮音材」との組み合わせがおすすめです。

▼【壁】の対策におすすめの商品

「壁を最強にするにはどうすればいいですか?」とお客様よりご質問いただくことがあります。

コンクリートや鉄板などのように質量が高く、重いものほど遮音効果は高いですが、一般のお客様が行う対策としては現実的ではありません。

ピアリビングでは、一般のお客様が扱える、後から設置できて対策を強化できる商品を販売しております。

◆とにかく防音効果重視の場合

遮音材
ワンタッチ防音壁

「ワンタッチ防音壁」は、高密度の吸音材2枚の間に遮音シートを入れてサンドイッチ構造にした、ピアリビングオリジナル商品です。

自作の防音ボードよりお値段は高くなりますが、壁のサイズを測るだけのオーダー製作品なので、煩わしいカット作業等は一切不要。

◆防音効果も重視したいが、DIYで出来るだけコストも抑えたい場合

遮音材
ロックウールボード

・吸音材「ロックウールボード」+遮音シート「サンダムCZ-12

→それぞれ、ご自身でカットや加工が必要になりますが、組み合わせて使用することで、「ワンタッチ防音壁」とほぼ同等の効果が期待できます。

オーダー製作品より価格を抑えたい方向け。

◆お部屋の室内で響く、反響音の軽減が目的の場合

遮音材

・フェルト系吸音材「フェルメノン

→虫ピンやホットメルトで固定できるほど軽く、手洗いも可能。

遮音材

・ポリエステル吸音材「ポリリーフ

→ペットボトルと同じ素材を使用しており、肌が敏感な方でもお使いいただけます。

▼よくある質問

Q. 防音シートで壁からの騒音は本当に軽減できますか?

A. 防音シート(遮音シート)を単体で壁に貼っても、十分な防音効果は得られません。より高い防音効果を得るには、吸音材と遮音材を組み合わせて使うことが重要です。

Q. 遮音シートを壁に貼るだけで防音効果はありますか?

A. 吸音材は室内での反響音を抑えるには有効ですが、音を完全に遮ることはできません。吸音材で音のエネルギーを弱めたうえで、遮音材で遮断するのが効果的です。

Q. 防音・吸音・遮音・防振の違いは何ですか?

 A. 「防音」はこれらの総称です。
吸音材:音を吸収して反響を抑える。
遮音材:音を遮って反対側に通さない。
防振材:振動を抑えて構造体を伝わる音を軽減する。
それぞれの役割を理解し、目的に応じて使い分けることが効果的な防音対策の基本です。

Q. 壁の防音対策におすすめの組み合わせはありますか?

高効果・簡単施工:「ワンタッチ防音壁」(吸音材+遮音材が一体化)
コスパ重視のDIY:「ロックウールボード」+「遮音シート(サンダムCZ-12)」

Q. DIYで費用を抑えつつ防音効果も重視したいときの対策は?

A. 費用対効果を考えるなら、「ロックウールボード」と「遮音シート(サンダムCZ-12)」の併用が有効です。ワンタッチ防音壁と同等の効果を狙え、カットや接着は必要ですが、DIY可能な範囲で対応できます。

Q.防音相談を受けることはできますか?

A.はい、防音専門のピアリビングでは無料の防音相談を実施しています。お客様の環境や目的に応じた最適な防音対策をご提案いたします。

▼まとめ

壁の防音対策を行うときのポイントは、

  • そもそも、どういった音を対策したいのかをちゃんと確認する
  • 目的にあった防音材が、「防音シート」が吸音材なのか遮音材なのか、それとも組み合わせて設置する必要があるのか確認する
  • 基本的に、遮音シート(遮音材)単体では大きな防音効果を見込むことは難しいため、吸音材や防振材と組み合わせて対策する

といった、3点になります。

ご自宅に背の高い家具があれば、音が気になる壁側に置くのも手です。

【壁】の防音を意識して、快適な環境で過ごしましょう!