「隣の会議室の声が、内容まで聞こえてしまう…」
「Web会議で声が反響して、相手に聞き返される…」
オフィスの会議室では、このような音の悩みが意外と多いものです。今回は、福岡で地域企業の成長を支援するWebコンサルティング会社、センド株式会社様のオフィスで実施した会議室の防音対策をご紹介します。
設置前後で実際に音を測定した結果や、社員の皆さまの率直なご感想もあわせてお届けします。
実際に、ご依頼のあったセンド株式会社様の会議室の壁一面に防音パネル「ワンタッチ防音壁」を設置したところ、隣室での音量はピンクノイズで約4dB、拍手の音で15dB以上軽減しました。会話の中心となる500Hz〜1000Hz帯で効果が出やすく、「隣で何を話しているか分からない程度」まで抑えられる可能性があります。あわせて室内の反響も減り、Web会議の聞き取りやすさも改善しました。
会議室の音漏れ・反響が起きていた背景
センド株式会社様のオフィスは、築45年ほどの重量鉄骨造の建物を改装した、とても素敵な空間です。一方で、会議室まわりには次の2つの課題がありました。

- 隣り合う会議室同士で、話し声が漏れてしまう
- テレビ会議をすると、室内で音が反響してしまう
この2つは似ているようで、実は原因が異なります。
「音漏れ」は音が壁を通り抜ける問題で、対策には音を遮る「遮音」が必要です。
「反響」は音が室内の硬い壁で跳ね返る問題で、対策には音を吸い込む「吸音」が必要です。
会議室ではこの両方が同時に起きているケースが多く、どちらか一方だけの対策では「思ったほど変わらない」と感じやすくなります。
今回行った防音対策:窓のある壁一面をまるごと防音
今回の会議室は「窓は塞いでも問題ない」という条件だったため、窓のある壁一面をまるごと覆う方法を採用しました。
設置したのは、ピアリビングオリジナルの防音パネル「ワンタッチ防音壁」です。遮音と吸音の両方の機能をもつため、「音漏れ」と「反響」を一度に対策できます。

ワンタッチ防音壁
高密度の吸音材で遮音シートを挟み込んだサンドイッチ構造の防音パネル。
取り付け部材は接着不要なものもあるので、賃貸でもお使いいただけます。
単体の防音効果は最大で10dB減。壁に設置することで、壁自体の防音効果と合わさり、話し声やスピーカーからの音を軽減します。
価格:17,600円(税込)〜


壁のサイズに合わせたオーダーメイドで、コンセントや梁の歪みにも対応
ワンタッチ防音壁は壁のサイズに合わせてオーダーメイド製作ができるため、壁面にコンセントボックスがある場合でも、切り取り加工を施してぴったり設置できます。
今回は築年数の古い建物ならではの「梁の大きな歪み」がありました。そこで見た目を損なわないよう、パネル上部にジョイナーを追加して施工しています。

仕上げは映画館でも使われる高級布クロス
表面の仕上げには、映画館でも使用される高級布クロスを採用しました。吸音性能を活かしながら、内部のグラスウールの繊維が舞いにくいよう加工しています。オフィスの内装になじむ、落ち着いた仕上がりです。

防音実験で見えた効果【実測データ】
設置後、実際にどの程度の効果があるかを確認するため、防音実験を行いました。
実験方法
- 音源:スマートフォン
- 音の種類
- ①ピンクノイズ(さまざまな周波数の音を同時に含むテスト用の音)
- ②拍手
- 測定場所:隣の部屋
測定結果
| 音源 | 設置前 | 設置後 | 軽減量 |
|---|---|---|---|
| ピンクノイズ(全体) | ― | ― | 約4dB |
| 拍手 | 約66dB(騒がしいカフェ店内程度) | 約50dB(日常の生活音程度) | 15dB以上 |


周波数別に見ると、高い音ほど大きく軽減されていることが分かりました。
なお、ピンクノイズの実験では隣室での音量自体が40dB前半と比較的小さかったため、数値の差が出にくい条件でした。より大きな音源を使っていれば、違いはさらに分かりやすかった可能性があります。
話し声には効果が出やすい理由
一般的に、防音パネルは低い音(低周波)には効果が出にくい傾向があります。一方で、会話で使われる音域では改善が期待できます。
男性の話し声は約500Hz、女性の話し声は約1000Hzといわれており、まさに今回効果が確認できた帯域です。設置前ははっきり聞こえていた声が、設置後には「何を話しているのか分からない程度」まで軽減される可能性があります。
会議室の音漏れで本当に困るのは「声が聞こえること」よりも「話の内容が分かってしまうこと」。その意味で、会話帯域に強い対策は会議室と相性が良いといえます。
お客様の声:「隣の部屋に人がいるか分からないくらい」
設置後、センド株式会社様の社員の皆さまから、さまざまなご感想をいただきました。
会議室の反響について
かなり軽減され、リモート会議で相手側からも音が聞きやすくなったと言われた
隣室への音漏れについて
かなり軽減された印象で、会議をしていても隣の部屋に人がいるか分からないくらい
社内からは「想定していたより効果があった」「防音対策やってよかった」という声が多く、音の問題が解消されたことで業務がかなりスムーズになったと実感いただいているようです。
この事例は動画でもご紹介しています。実験の様子が気になる方は、ぜひご覧ください。
会議室の音漏れ対策でよくある質問
会議室の音漏れは防音パネルだけで対策できますか?
壁からの音漏れには防音パネルが有効です。ただし、音はドアの隙間や天井裏、換気口からも漏れるため、状況によってはそれらの対策もあわせて検討が必要です。今回の事例では、壁一面への設置で「隣の部屋に人がいるか分からないくらい」という評価をいただいています。
防音パネルで何dBくらい音が小さくなりますか?
今回の実測では、拍手の音で15dB以上(約66dB→約50dB)、ピンクノイズ全体で約4dBの軽減でした。会話の音域(500〜1000Hz)では効果が出やすく、低い音ほど効果は出にくい傾向があります。
賃貸オフィスでも設置できますか?
ワンタッチ防音壁は壁のサイズに合わせたオーダーメイドで、コンセント部分の切り抜きにも対応しています。設置方法や原状回復の条件は物件ごとに異なるため、事前に管理会社へご確認ください。
Web会議の声の反響にも効果はありますか?
はい。ワンタッチ防音壁は吸音機能も備えているため、室内の反響を抑えられます。今回の事例でも「リモート会議で相手側から音が聞きやすくなったと言われた」というお声をいただいています。
まとめ:会議室の「音漏れ」と「反響」は同時に対策を
今回の事例のように、
- 会議室の反響
- 隣室への音漏れ
- オンライン会議の音声環境
といった課題は、遮音と吸音を組み合わせた対策によって改善できる可能性があります。
オフィス全体の音のお悩みについては、オフィスの騒音対策特集でも対策方法をまとめています。
ピアリビングでは、空間やお悩みに合わせた防音対策をご提案しています。オフィスや会議室の音環境にお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。