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ひと部屋まるごと防音DIYインタビュー

ピアリビング開催の防音イベントにお越しいただき、その後ご自分で部屋を防音仕様にDIYされたI様。

施工時の過程や様子、効果のほどなど、ピアリビング東京ショールームにてお話を伺いました。

インタビュアー:梶原

ー まず、防音対策をしようと思ったきっかけは何ですか?

趣味のギター、アンプの爆音と、オーディオの音対策です。

住まいは一戸建てで、隣の家も離れていて、環境はとても恵まれているのですが、やっぱり家族からは苦情を言われていました。

スタジオに行って練習するのも面倒だし、家族に迷惑をかけないようにと思い、自分の部屋の防音をしようと考えました。

アンプだけを囲って防音する方法もありますが、保管する場所をとってしまうことを考えると、部屋の周り全体を防音壁で囲ったほうがいいと思いました。

やっぱり音楽をするときは、自分の音をいい音で浴びたいですよね。

ー 防音に関する知識はどのようにして得ましたか?

インターネットで「防音」を検索して、一番に出てきたピアリビングさんのことを知りました。ちょうど2017年2月に防音イベントがあったので、いろいろ教えてもらいました。

家に傷をつけずに復元できるということが一番の条件だったので、教えてもらった方法でやることに決めました。

DIYの経験も全く無かったので、サイトやブログをたくさん見て勉強しました。

どこまでやったらいいのかは悩みました。 

10年以上通っている御茶ノ水の楽器店で、どの箇所もやらないよりやったほうがいいなど、いろいろ教えてもらってヒントを得ました。

ー 対策された箇所を教えてください。

2階にある自分の部屋の壁、窓、ドアをやりました。

全部自分でするつもりだったのですが、材料(ツーバイフォー材)を買ってきて、部屋に搬入するときに天井にぶつけて傷をつけてしまいました。

この傷を大工さんにお願いして修理してもらうついでに、壁を一箇所だけ作ってもらうことにしました。職人さんの仕事をよく見て、まずは勉強しました。

大工さんにお願いした壁

この壁の向こうは階段で、部屋で一番大きな壁です。一階のリビングにもつながっていて、 下に音がいかないよう、一番防音対策したかった箇所です。横からの写真のように、厚みをかなりとりました。

壁からまず空気層をとって、遮音シートと石膏ボードを二重で重ねています。 ホームセンターで購入した石膏ボードは、重くて運ぶのが大変でした。

石膏ボードは、12mmを使いました。

大工さん作業風景その1
大工さん作業風景その2
壁を横からみたところ
壁の完成写真
コンセントまわり

難しくて時間がかかりました。ここは使い勝手を考えると、もっと大きくカットしても良いと思いました。

コンセントまわり処理その1
コンセントまわり処理その2
コンセントまわり処理その3
細部

床に傷がつかないようカーペットを敷いています。

天井部分処理
床部分処理
隣の和室との間の壁

空気層をとった隙間にアクリア(グラスウール)をつめました。

ディアウォールで固定するときは、つっぱり加減がわからず、天井が抜けないか心配しながらやりました。

壁の施行中
壁の仕上がり

ディアウォールを使って立てた木材をつなぐための横木を取り付ける時は、とても大変でした。横木をビスで固定する時に斜めに締めるのでどうしてもずれてしまいます。一人では難しいということがわかりました。

この壁の前には、テレビ、オーディオを置いています。

ジョイナーで固定中
ジョイナーが割れてしまいました

ジョイナーを固定する時にタッカーで留めようとしたら割れてしまいました。

ジョイナーは塩ビ材なので大丈夫と思ったのですがタッカーでは割れるんですね。材質を確かめていませんでした。でもタッカーで留めました。テープは以外と高かったので...。

道路側の壁

窓が並んでいる壁です。一番広い部分だけ壁をつくりました。

壁の施行中その1
壁の施行中その2

ホームセンターで購入した「アクリア」(グラスウール)を隙間にしっかりつめました。

壁の施行中その3
壁の施行中その4

MGボード(ロックウール)は、チクチクが気になるので、表はクロス、裏にはプラダンをきれいに貼りました。

ポイントベース
吸音材アーチ部分

ピアリビングさんに教えてもらった「ポイントベース」(コノエダブル)を使ってとめました。

MGボード(ロックウール)のような柔らかい素材のものをビスを直接留めるとビスの頭が食い込で固定が弱くなります。

「ポイントベース」(コノエダブル)をワッシャー代わりに使い、ビスの長さは固定する素材の厚みより20mm以上長いものを使用するとよいです。例えば50mm厚の素材を固定するのであれば75mmのビスを使うとしっかり固定できます。

いろんな方のDIYブログなど見ても、この使い方はありませんでした。これは使ってみてとても良かった物で、本当におすすめです。

ドアのまわり

ドア部分は音漏れを抑えるためにMGボード(ロックウール)二重に貼りました。厚みは100mmとすごく分厚くなりましたが効果はバッチリです。

取っ手部分を動く範囲を考えて切り抜きました。

ドアの取っ手部分
使用したスプレーのり

切り取った部分のMGボード(ロックウール)の繊維が飛び散るとチクチクするので、まずのりで固めました。

この時使用したのりは、3Mさんのスプレーのりですが、コニシのZ3というのりも使えるようです。

取っ手部分に遮音シート
使用した接着剤

切り抜いたところの処理方法がわからず、残っていた遮音シートを貼りました。

接着剤はたくさん種類があってどれがいいのか悩みました。

ゴム系に使えるコニシのG17というボンドをホームセンターで教えてもらって選びました。ただし、臭いが強烈なので注意して使ったほうがいいです。

あとでピアリビングさんに教えてもらった、セメダインのスーパーXというボンドは万能で何でも接着できるようです。

接着剤の乾かし方その1
接着剤の乾かし方その2

接着剤をつけたあとの乾かし方は、ドライヤーで熱風をあてたあと、冷風で乾燥させるとしっかり早くつきました。MGボード(ロックウール)は肌がチクチクするので、扱うときにはゴム手袋が必需品です。

窓用

窓から音が漏れやすいと思ったので、MGボード(ロックウール)と遮音シートを貼ったものを二枚重ねて塞いでいます。

窓の仕上がり
二枚重ねで仕上げ

小窓は道路側なので、こだわって作りました。

ブラインドで入り組んでいたのですが、ぴったり作りたくてきっちり計測しました。

きちんと採寸していても隙間ができたりして、その都度直していきました。イメージしていても思い通りにいかないですね。

小窓用吸音材圧着中
小窓用完成

二分割にして同じ様に作りました。圧着の為に作った物を重しにしました。

裏側には結露防止のための合板をつけました。つけっぱなしにして効果を確認中です。

ドア空間仕切り用可動式つっぱり壁

部屋の入り口、ドア前の空間をさらに塞ぐ可動式の壁を作りました。

移動式つっぱり壁その1
移動式つっぱり壁その2

空間部分を塞いだ写真です。

移動式つっぱり壁その3
移動式つっぱり壁その4
移動式つっぱり壁その5

使用しないときは壁に沿って立てておけるので邪魔になりません。

つけるとさらに効果が感じられました!

スピーカー用防振台

大きなスピーカーを置く防振台です。板の間に防振マットを挟み、静床ライトを貼りました。

これは使ってみて、爆音にはあまり効果を感じられませんでした。

防振台作成風景その1
防振台作成風景その2
パーテーション

パーテーションはスピーカーの後ろに立てて使っています。

パーテーション
パーテーション、防振台使用中

ー 作業されるうえで、何か困ったことはありましたか?

クロスの包み方は悩みました。

直角の折り込み方は新聞紙でいろいろ試してみたりしてなんとかなったのですが、アール部分はとても難しくて苦労しました。

クロスのあまりを大事にとっておいたのですが、足りなくなってしまいました。クロスはホームセンターに売っていないし、手に入れるのが大変なので、「MGボードを買った方には、クロスをおまけでつける」というようなサービスがあったらいいなと思いました。

角のクロス処理
吸音材アーチ部分

それと、DIYって広いスペースがないと難しいと思います。

部屋の中はカットした後の粉がすごくて、その都度掃除機をかけました。

ー 施工に必要な材料は、どちらで購入されましたか?

ホームセンターのコーナン、家の近くにある島忠によく通いました。お店によって品揃えが全く違いました。コーナンの羽田は駐車料金無料でおすすめです。

ー 使用してみて、これはよかった、と思うものはありますか?

ポイントベース、ディアウォールがよかったです。

ポイントベース
ディアウォール

ー 施工する上で、おすすめの工具があれば教えてください。

丸のこ、のこぎり、L型定規、メジャー、アルミの1メートル定規、オルファのカッター、下敷き用の合板、電動ドライバー、ヘラ、は必需品でした。ビットはたくさん持っています。

ネジは使用箇所によっていろんな長さを購入しました。

木材は、サイズがわかっていればホームセンターでカットしてもらうのをおすすめします。

ー 防音の効果のほどはどうですか?

測定してみました。これは何もしてない時と防音対策後の音です。

音の数値施工前
音の数値施工後

ー こんなものがあったらいいな、と思うアイテムはありますか?

集合住宅で、オーディオ、テレビの後ろに置くだけや、また、楽器をするときに、まわりに置くだけで簡単に防音効果のあるものです。保管場所のことを考えて、ジャバラ状のものなどあったらいいなと思います。

ー 貴重な実例をお聞かせいただき、ありがとうございました。

ピアリビングさんがなかったらここまで出来ませんでした。DIYは本当に楽しいです!ありがとうございました。

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