みなさん、こんにちは!防音専門ピアリビングのこもりーです!
最近はコロナの影響もあって、自宅などでDIYに励む方も多いですよね。
私は最近自宅の簡単な家具や収納などを、ダイソーさんやセリアさんなどの100円均一ショップの商品を組み合わせて簡単なDIYをすることが多いです。
こちらの記事では、そんな100円均一ショップで防音効果の期待できる商品についてご紹介していきます。
今回の記事は、下記Youtubeでもご紹介しています✨
▼ 防音効果を高めるには?
音を効果的に軽減するには、いくつかの要素が必要となります。
・まずは吸音と遮音です。
簡単に説明すると、音エネルギーを吸収する性質と遮断する性質が組み合わさることで効果的に音を減衰させることができます。
詳しくは下記動画で説明していますのでよければご覧ください。
それから私が【3つのできるだけ】と呼んでいる以下の要素です。
①できるだけ「音の発生源に近く」
②できるだけ「遮るものが重く・厚く」
③できるだけ「音の抜ける隙間が少ない」
私は以上の3つを常に考えながら効果的な防音対策を考えています。
例えばデスクの上にマイクを設置して周囲に伝わる音を少なくしながら歌などの録音したいといったケースで考えます。
「音の発生源に近く」はデスクの置いてあるお部屋の壁や床に対策をするよりも、声を発する顔の周囲やマイクの周囲を囲うように対策した方が効果が高くなります。
「遮るものが重く・厚く」は顔やマイクの周囲に対策をするときに、対策するものの厚みや重さがあればあるほど防音効果が高まります。
「音の抜ける隙間が少ない」は顔やマイクの周囲をもので囲った際に、音の抜け道となるような隙間ができるだけ少ない状態にしておくことで大きく効果が高められます。防音室などは周囲を完全に囲うことができるため高い防音効果が得られます。
防音効果の期待できる100円均一の商品
大まかな防音の考え方や効果の高め方を踏まえて、効果の期待できる100円均一ショップ商品をご紹介していきます。
- ①メラミンスポンジ(吸音素材)
こちらは水アカなど水まわりの掃除で使用するメラミンフォームでできたスポンジです。
メラミンフォーム製の吸音材は市販されており吸音効果ができます。
さまざまなサイズで販売されていますが、132×290×26mmの長方形のサイズのものは吸音材として使うには最も適していると思います。
また小さくカットされ小分けになったものもあるので、凹凸を作って吸音面の表面積を増やしたい時にはおすすめです!
同じサイズで2種類販売されており、触った時の硬さが若干違うような気がしますのでもしかしたら、密度が
異なるのかも…?
防音材・吸音材は同じ厚みとした場合に、同じものが連続しているよりも、異なる素材が複数重なっている方が音を減衰してくれます!
同じタイプのメラミンスポンジを2枚重ねるよりも、2種類を重ねる方がより効果が期待できます。
- ②園芸吸水スポンジ(吸音素材)
こちらは園芸用としてフラワーアレンジなどで使用する園芸吸水スポンジです。
フェノール樹脂と呼ばれる素材でできており、住宅の壁の中材などで断熱や防音の目的で使用される素材となっています。
吸音材の中では少し変わった材質や効果感で、作用しにくい中低音への吸音性が他の吸音材と比べて得られやすい特徴があります。
ただし一度凹むと元に戻らない性質で、触るとポロポロと粉が落ちるなど表面材としてそのまま使用することは難しいものとなります。
ビニールやラップで包んで、プラスチックダンボールや板材などの間に挟んで使用するなど工夫が必要になるかと思います!
- ③デザインボード(吸音材・遮音材)※価格は200円
こちらは等間隔で穴の空いたボードとなります。 DIYでものをかけるボードを作る際などに使うことのできる商品です。
このような有孔ボードは防音業界でも、音楽室や音楽スタジオなどで表面材としてよく使用されています。
このボード単体では吸音の効果はありませんが、このボードの裏面に空気の層や吸音材があることで、この穴を通って裏の層に音が吸収される構造を作ることができます。
有孔ボードは裏面をしっかりと作れば低音域の音の吸音ができ、また吸音材のように全ての面で吸音をするわけではないので、音の反響を残しながら吸音ができます。
①や②の吸音材とセットで使用することでより効果を発揮できるようになるので、音が吸音され過ぎている
などで悩まれている方にはおすすめになります。
- ④MDF材
木材チップを細かくして接着剤で固め、圧力をかけることで作られている板材になります。
木材に比べて反りや割れが少なく均質で加工もしやすい材質です。
ただ剛性が高くはなく、重さや密度も高くないため、遮音材としてとても優れているわけではないですが、
安価で手に入るものとしてはそれなりに遮音効果が期待できると思います。(ないよりはいいかも程度…)
加工がしやすい点などはありますが、このサイズであればホームセンターなどで大きく重さのある合板や板材を安価で手に入れることができるので、コスパを求められる場合はその方がいいかと思います。
- ⑤すきまテープ
すきまテープはドアや引き戸などのすきまに貼ることで空気や音の通過を軽減してくれる商品です。
さまざまなサイズや厚さのものが販売されているので設置箇所にあったものを選べるのが良いですね。
大きな防音効果が得られるわけではありませんが、冒頭で紹介した防音効果を高めるための
要素のできるだけ「音の抜ける隙間が少ない」状態に近づけていくためには安価で手に入れられるとても良い対策商品だと思います。
また戸当たりテープなども同じ商品の棚に置いているので、開閉音の対策が必要な場合は使用されてみてよいと思います。
防音ボードを作ってみた
今回は上記でご紹介した商品を組み合わせて、簡単な防音ボードを作ってみました!
使用したのは、①メラミンスポンジ③デザインボード④MDF材の3つとカラーテープです。
下からMDF板→メラミンスポンジ2枚→デザインボードの順に重ねて、MDF板とデザインボードでメラミンスポンジを挟み込むように周囲をカラーテープで止めれば完成です!
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今回はカットやビス留めなどをせずにできるだけ簡単に作ってみましたが、DIYはほぼ不要でゴミの商品の梱包だけだったためとても簡単にできました!(作業時間は10分くらい)
・メラミンスポンジ2枚版(約厚み65mm)
・メラミンスポンジ1枚版(約厚み38mm)
今回約65mm厚の防音ボード1枚にかかった費用は1,100円でした。
内訳
・メラミンスポンジ×6枚 660円
・デザインボード×1枚 220円
・MDF材×1枚 110円
・カラーテープ×1個 110円
自分が以前にネットで買った300mm角25mm厚の吸音材は1枚およそ360円でした。
安い吸音材と比較した場合、サイズと金額を考えると割高ですが、
この厚みと構造は防音効果に作用してくれると考えられます!
試しにこのボードの前と普通の空間とで手を叩いてみると、耳で感じるほど吸音はしてくれているのがわかりました。
今度はぜひ防音実験もしてみたいものです。
この防音ボードは自分のクローゼットの中にあるボーカルブースの壁に取り付けたいと思います^_^
●まとめ
今回は、防音効果を高めるための要素を簡単にご紹介し、それを踏まえた上で、
100円均一ショップで防音効果の期待できる商品についてご紹介してみました。
100円均の商品でも実際に吸音材や遮音材として防音の現場で使われている素材もあるので、安価で手に入れることができとても便利ですね。
今回作った防音ボードはDIYをほとんど必要とせずに簡単に作ることができました。また構造としても理にかなった効果の期待できるものが作れるので、100円均一ショップは改めて工夫の泉だなと感じました。
ただ、コストパフォーマンスを考えるとあまり大きなものは売っていないため、広い範囲に防音対策をされる場合などはやはりホームセンターやネット通販が良いかもしれません!
みなさんもこの記事を参考にぜひ試してみてください!
~この記事は、 2022年4月28日 配信分のメールマガジン本文となります。
過去のさまざまな防音に関する情報を共有するため
本文そのままを再掲載しております。~
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抜粋 敬称略
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抜粋 敬称略
施設・その他
ヒルトン福岡シーホーク・福岡天神スタジオ・熊本パルコ・広島パルコ・鹿児島イオン・つかこうへい劇団・ATR国際電気通信基礎技術研究所・九州電気管理技術者協会・NTTコミュケーション科学基礎研究所 など…
抜粋 敬称略