「引き戸」のかんたん防音対策で快適なおうち時間に!
扉の手前にワンタッチ防音壁を設置することで、扉の向こうに聞こえる音、扉の向こう側から聞こえる音を軽減します。

完全に塞いでしまうと出入りができなくなってしまいますので、扉1枚分は取り外し可能な窓用ワンタッチ防音ボードを使いました。

【Before】

【After】

こちらの方法は、引き戸や壁にネジで固定の必要がなく現状復旧できるので、賃貸のお部屋にも大変おすすめです。
ひとりでも設置できる方法なので、ぜひご参考にされてください。
設置場所のサイズ
幅と高さを採寸して、注文した商品が届いた状態からの説明になります。
幅 1776mm
高さ1803mm

対策に使用した商品はこちら
・ワンタッチ防音壁 2枚
・窓用ワンタッチ防音ボード 1枚
・端部用ジョイナー 4本
・ボンドテープ 幅30mm
・マスキングテープ 1本



必要な道具はテープをカットするためのはさみだけですが、ボンドテープはカッターがあるとカットしやすいです。

設置方法の手順
1.ワンタッチ防音壁を設置するための固定部材の 塩ビジョイナー を、左側縦1本、上下、に取り付けます。

※塩ビジョイナーは強力な両面テープで貼りますので、クロスが傷まないようにあらかじめマスキングテープをはります。


3.右側の塩ビジョイナーを、ワンタッチ防音壁にかぶせて扉に向かって両面テープで固定します。
※ワンタッチ防音壁にかぶせる途中で裏側の両面テープがとびらにくっつかないように注意してください。

4.窓用ワンタッチ防音ボードを設置します。

5.完成

ワンタッチ防音壁を使って対策した場合は、約13万円になります。
かかった金額
ワンタッチ防音壁
15,400円×2枚 30,800円
窓用ワンタッチ防音ボード
幅876mm高さ1803mm 82,170円
塩ビジョイナー50mm厚端部用
~910mm 2本 4,070円
塩ビジョイナー50mm厚端部用
~1820mm 2本 12,430円
コニシ 超強力ボンドテープ巾30mm×10m 1個 2,915円
マスキングテープ ホームセンターなどで購入
合計 132,385円(税込) + マスキングテープ
今回はワンタッチ防音壁を使用しましたが、
ホームセンター販売しているものを代用することで価格を抑えることができます。
[合板] 910×1820 約1,100円

吸音材を両面に貼る
1m×2mで約10,000円

半分以下42,000円程度の価格で対策できますのでDIYにチャレンジするのもありですね!
まとめ
実験の結果

設置の手順の動画はピアリビングチャンネルでもご紹介していますので、ぜひご参考にされてください。
よくある質問
Q1. 引き戸の防音にはどんな方法がありますか?
A. 引き戸の防音には、いくつか方法があります。最も手軽なのは隙間テープやドラフトストッパーを貼って隙間からの音の出入りを軽減する方法です。
しっかり音を軽減したい場合には、防音カーテン(効果目安:約5〜10dB減)を設置したり、ワンタッチ防音壁+窓用防音ボードを組み合わせて設置(効果目安:約10dB前後)する方法があります。
Q2. 引き戸の防音DIYは一人でもできますか?
A. はい。テープでの隙間対策や防音カーテンの設置、戸枠に対して窓用ワンタッチ防音ボードを設置する対策方法であれば一人でも可能です。
ただし、最大サイズで約6-8kgほどあるワンタッチ防音壁のような重量を伴う商品の作業は、落下や転倒の恐れがございますので、可能な限り2人以上で設置することをおすすめします。
Q3. 防音対策にはどのくらい費用がかかる?
A. 紹介している事例では、約13万円(税込)で対策することができます。ただし、ホームセンターの合板や吸音材を利用すれば、さらに費用を抑えてDIYを行うことも可能です。
隙間テープや戸当たりテープは、100円均一でも販売されているので、「どれくらい手厚い対策をしたいか」によって費用が異なります。
Q4. 引き戸を防音にするにはどうすればいいですか?
A. まずは隙間テープやドラフトストッパーを貼って隙間からの音の出入りを出来る限り減らしましょう。その後、防ぎたい音や用途によって防音カーテンもしくは窓用ワンタッチ防音ボードなどの防音ボードで引き戸を覆うような防音対策を施すことをおすすめします。
話し声程度であれば防音カーテン、高い効果を求める場合や楽器などの大きな音の場合には防音ボードでの対策がおすすめです。いずれも賃貸住宅でもご使用いただけます。
Q5. ダンボールで防音室はできますか?
A. 軽く隙間の多いダンボールのみでは遮音性が非常に低く、防音室としては不十分です。ただ、吸音材で遮音シートを挟み込んだ防音ボードを側面に設置したり、防音マットを敷いたりと、ダンボールを防音室の躯体とした個室内に、防音に特化したアイテムを設置することで防音室として簡易的な防音ブースとして利用することは可能です。
ピアリビングの簡易防音個室「おてがるーむ」もダンボールを躯体とし、吸音材で遮音シートを挟み込んだ防音ボードを内蔵した構造で30dB近い防音効果を実現しています。