こんにちは!ピアリビングの防音エキスパート『かぶちゃん』こと梶原です。
今日は、お客様からいただくご質問の中で多かったものを一つご紹介します。
【質問】
> ロックウールボードとGCボードではどういった違いがあるのでしょうか?
ロックウールボードとGCボードは、吸音材の表面にガラスクロスという仕上材が貼ってあり、表面に出して使用するものなので同じ種類の製品になります。
しかし、大きく違う点が2つありますのでご説明します。
まず、1つ目の違いは原材料です。
ロックウールボードの素材は、ロックウールと呼ばれる吸音材で、原材料は玄武岩など天然の岩石を繊維状にした断熱材です。
色合は緑色に近くたまに鉄の固まりのようなものが含まれていることがあります。
GCボードの素材はグラスウールと呼ばれる吸音材で、原材料は短いガラス繊維でできた綿状の断熱材です。
製品の多くは黄色ですが、白色や茶色の製品があります。
2つ目の違いは、密度です。
吸音材の性能は密度で比べることができます。
密度とは1m3当りの重量kgのことで、密度が増えるに従い吸音材の空気室がより細分化されるので、性能が良くなります。
ロックウールはグラスウールよりも密度が高いものが多く60kg/m³・80kg/m³・150kg/m³・200kg/m³などがあります。
密度が高いもの、厚いものほど中低音域の音を防音する時に使用されます。
グラスウールの密度は10kg/m³・16kg/m³・24kg/m³・32kg/m³などが多く壁の内部や天井裏などに使うことが多い製品です。
GCボードの密度は32kg/m³で中高音域での吸音性に優れています。
> どちらがより防音効果に優れているのでしょうか?
ロックウールボードやGCボードのような吸音材は音を吸収しますが、音を防ぐことはできません。
「防音」という意味で考えれば、遮音材(遮音シートやベニヤ板など)と併用する必要があります。
ロックウールボードやGCボード単体で防音効果を求めるのであれば、密度が高くて厚みがあるロックウールボードを使用することをおすすめします。
以上が、お客様への回答した事例です。
参考にしてくださいね。
よくある質問
Q.ロックウールボードとGCボードの違いは何ですか?
A. ロックウールボード:天然石(玄武岩など)を繊維状にした「ロックウール」製。緑がかった色で、稀に鉄分を含む。
GCボード:ガラスを繊維状にした「グラスウール」製。黄色が多く、白や茶色も存在します。
Q.どちらが防音(遮音)効果に優れていますか?
A. 「防音(遮音)」を目的とするなら、密度の高いロックウールボードの方が優れています。ただし、どちらも基本的には「吸音材」であるため、遮音性を得たい場合は遮音シートや板材との併用が必須です。
Q.吸音材だけで防音はできますか?
A. いいえ。吸音材(ロックウール・GCボード)は音を吸収する素材であり、音を完全に遮ることはできません。防音を目的とするなら、吸音材と遮音材(例:遮音シート、ベニヤ板など)を組み合わせる必要があります。
Q.防音相談を受けることはできますか?
A.はい、防音専門のピアリビングでは無料の防音相談を実施しています。お客様の環境や目的に応じた最適な防音対策をご提案いたします。