防音シートと鉛シートの違いを徹底比較!選び方のポイントとは?
防音専門ピアリビングの代表ふーこです!
防音対策を考えるときに、「防音シート」と「鉛シート」の違いが気になる方、多いですよね。どちらも遮音性能を持っていますが、使い方や効果に大きな差があります。
本来、防音シートではなく「遮音シート」が正しい名前なんです。
いつからか「防音シート」とも呼ばれるようになったんですけど、防音シートって工事現場にある「防音」って書いてあるシートですよね。
でも今は「防音シート」のほうが伝わりやすいので防音シートという事で・・
今回は、私が実際に防音工事で経験したエピソードや、それぞれの特徴をわかりやすく解説します!読み終わる頃には、どちらがあなたの目的に合っているかがスッキリわかるはずです。
目次
- 防音シートと鉛シート、どんな違いがあるの?
- 私の現場体験!鉛シートの驚きの反響エピソード
- 遮音性能の違い:音を防ぐ力の秘密
- 鉛シートの特殊な効果:放射線や電磁波も防ぐ?
- 施工のポイント:カットのコツと重さの問題
- まとめ:あなたに合った防音材を選ぼう
1. 防音シートと鉛シート、どんな違いがあるの?
防音シートと鉛シートは、どちらも「音を防ぐ」という目的で使われますが、その構造や特徴には大きな違いがあります。
防音シート
本来は遮音シートというのが正式な名称です。
軽量で施工しやすく、DIYにも向いています。
通常よく販売されているのは塩ビ素材のものが多く一般的な工事やオフィスでの簡易的な防音対策にぴったりです。
これ単体では遮音のみで吸音材を一緒に使用しないとあまり軽減されないので
防音目的の時は吸音材もあわせてご使用するのをおすすめします
鉛シート
高密度で遮音性能が非常に高いですが、とにかく重い!特殊な用途やプロの工事現場で使われることが多いです。
ふーこのポイント:
鉛シートはプロ向け、防音シートは家庭用と考えるとわかりやすいですね。
遮音の特性はこんな感じに音を遮るだけになります。
つまり跳ね返る音エネルギーは逃げ場がないので室内でぶつかりあい反響が起こります。
ちなみにピアリビングオリジナルの防音シート(遮音シート)作りました!
通常のは幅が広くて一般の方のDIYでは重くて扱いにくいとのことで幅は47センチ。
遮音性が一番言われる面密度も高密度になっています

以下は更新された「ゼオン化成 サンダムCZ-12」と「遮音シート PL-15」の比較表です。
項目 | ゼオン化成 サンダムCZ-12 | 遮音シート PL-15 |
---|---|---|
商品名 | ゼオン化成 サンダムCZ-12 厚さ1.2mm×幅940mm×長さ10m | 遮音シート PL-15 |
セット単位 | 1 | 1 |
横幅 | 940mm | 470mm |
長さ | 10000mm(10m) | 10000mm(10m) |
厚さ | 1.2mm | 1.5mm |
重量 | 約20kg(10m1巻あたり) | 約19kg(10m1巻あたり) |
面密度 | 2.1kg/m² | 3.8kg/m² |
素材 | 軟質遮音シート | 高比重物質配合リサイクル塩ビ樹脂+不織布 |
カラー展開 | 全1色 | 全1色 |
メーカー | ゼオン化成 | ピアリビング |
特徴 | 幅広設計で大きな面積を一度にカバー可能 | 狭い場所にも対応しやすい幅47cm設計 |
特徴のポイント:
- サンダムCZ-12は幅940mmの広い設計で、一度に広い面積をカバーできるのが特徴。重量は約20kgとやや重めですが、施工がシンプルです。
- 遮音シートPL-15は幅470mmで、曲面や狭い場所にも使いやすい設計。厚みと面密度が高く、優れた遮音性能を発揮します。
広い面積をカバーする場合は「サンダムCZ-12」、複雑な場所や高い遮音性能が求められる場合は「遮音シートPL-15」がおすすめです!
2. 私の現場体験!鉛シートの驚きの反響エピソード
防音工事をしていたとき、まず鉛シートだけを貼ってみたことがあるんです。
すると、びっくりするほど部屋の中の音が反響しだしました!遮音効果すごっ!
これは鉛が音を外に漏らさない一方で、室内で音を反射させてしまうためです。遮音効果は抜群ですが、吸音材を組み合わせないと「うるさい!」と感じる結果になってしまうんですね。
一方、防音シートではここまでの反響は起こりません。同じ遮音でも素材の違いがこんなに影響するんです。
3. 遮音性能の違い:音を防ぐ力の秘密
鉛シートの密度は11.34 g/cm³と非常に高く、遮音性能は防音シートの約3倍。重低音や振動音を防ぐなら鉛シートが有利です。ただし、防音シートも吸音材や防振材と組み合わせると効果が高まります。
例えるなら:
鉛シートは分厚い鉄の扉、防音シートは頑丈なカーテン。それぞれに得意な「音の種類」があります。
4. 鉛シートの特殊な効果:放射線や電磁波も防ぐ?
鉛シートは、防音以外にも放射線や電磁波を遮る性能があります。そのため、防音室はもちろん病院のレントゲン室や工場の特別な部屋で使われることも多いんです。
ふーこの豆知識:
お家の防音目的ではこの効果を使うことは少ないですが、「とにかく音を外に出したくない!」という場合にはぴったりです。
5. 施工のポイント:カットのコツと重さの問題
鉛シートや防音シートは、必要なサイズにカットしてから使うのが基本ですが
特に鉛シートは重くて扱いが大変なので注意が必要です。
例えば、遮音シートは1ロールで20kgほどですが、鉛シートは半分のサイズでも30kgほどあるですよね。
以前、倉庫に届いた鉛シートをどうやっても動かせなくて、本当に苦労したことがありました(笑)。
また、壁に貼るときは壁紙を貼るように進めますが、鉛シートは軽くないので施工が思った以上にハードです。
6. まとめ:あなたに合った防音材を選ぼう
- 手軽さ重視でDIYしたい方 → 防音シートがおすすめ!
- 本格的な防音対策が必要な方 → 鉛シートを選びましょう。
防音シートはコストパフォーマンスに優れていて、初心者でも使いやすいのが魅力です。
ただお値段が違うのは実は面密度が違うので
やはり遮音性は高いもののほうが効果が高くなります。
一方、鉛シートはプロ向けですが、その遮音性能は抜群。選ぶときは、「何を防ぎたいのか」「どのくらいの予算なのか」を基準にしましょう!
次回は防音シート(遮音シート)の比較をブログに書きますね♪
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室水房子(ふーこ)のプロフィール
1993年に起業し、2001年からはヤフオクを通じて防音材の販売をスタート。ネットで初めて一般向けに防音建材を販売した防音のパイオニアです。商品開発、製作、販売、そして施工まで幅広く手掛け、これまで36,000件以上の防音相談を解決してきました。防音の第一人者として、ピアリビングの代表取締役を務めています。
株式会社ピアリビング(防音専門ピアリビング)
二級施工管理技士