こんにちは防音専門ピアリビングのミキです!

秋の楽しい運動会や文化祭、ハロウィンが過ぎ、早いところではクリスマスの演出も見られるようになりましたね。

私の住んでいる街では、音楽と写真、絵画などの作品の展示など、街全体でアートのイベントが開催されています。

みなさんはどんな秋をお過ごしでしょうか。

芸術の秋!
私は趣味のピアノの新しい曲にも挑戦してみたいなと思っています。

ピアリビングに寄せられるご相談のなかでもダントツに多いピアノの防音対策。 この秋は特に新しく搬入されるピアノのご相談が多いように感じます。 そこで今回はピアノの防音対策について再確認! ピアノの音漏れを効果的に軽減させるための方法をご紹介します。

目次

ピアノの音はどのように伝わる

ピアノの音漏れを軽減させる効果的な方法は?

▼ ピアノの音はどのように伝わる?

ピアノの音が大きく近隣にもれているのではと気になってしまい、せっかくの良い響きのピアノの演奏を楽しめないのはもったいないですよね。

ピアノは約100デシベルととても大きな音量の楽器です。

これは、極めてうるさいと感じる地下鉄やガード下、工場などの音量と変わらないんです。

【空気伝播音】

空気を伝わって耳に届く音、つまり、空気伝搬音(空気音)は、壁や窓などの遮るものと距離があるほど小さく減衰されます。

最近のマンションのように遮音性の高い壁の場合、話し声程度の音量は聞こえない程度まで軽減できますが、ピアノの場合は音量が大きいため壁の遮音性能だけでは音が伝わってしまいます。

音が伝わりやすい窓やお隣と接している壁などへの対策が必要になります。

また、集合住宅で上下階にお部屋がある場合は、天井や床にも対策が必要になります。

【固体伝播音】

ピアノは床に接しているため、建物の床・壁・天井などに振動が伝わる固体伝搬音(固体音)の影響が大きいです。

固体伝搬音は、隣接しているお部屋だけでなく、建物の広い範囲まで音が減衰されずに伝わってしまいます。

ピアノの接地面にしっかりと対策を行うことで軽減されます。

▼ピアノの音漏れを軽減させる効果的な方法は?

建物の構造やお部屋の状況、周囲の環境によって変わりますが、近隣のお部屋に音が全く聞こえない程度まで軽減するためには、お部屋のなかに防音室をつくる方法しかありません。

防音性能の高い防音室では、思い切り演奏を楽しめますが、費用がかかる、お部屋が狭くなってしまう、などの理由で悩む方も多いと思います。

長時間や夜間に演奏されない場合、近隣の方と相談された上で簡易的な対策を行うのは良い方法です。

●接地面にしっかりと対策して固体伝播音を軽減させましょう

足音マット静床ライトを使った、実際の対策例をご紹介します。

静床プレミア

【演奏時の椅子の部分まで対策する場合】

アップライトピアノの場合、約29,700円

アップライトピアノ

グランドピアノの場合、約59,400円

グランドピアノ

※ピアノのサイズによって変わります

●空気伝播音の対策は必要な箇所を見極めることが重要です

空気伝播音の対策には、窓や壁の対策が必要です。 どこに対して音を伝えないかによって対策箇所が変わりますので、ご不明な場合はご相談ください。

窓用ワンタッチ防音ボード

窓用ワンタッチ防音ボード

ワンタッチ防音壁

※設置する箇所のサイズによって金額は変わります

●上記の対策が難しい場合、ピアノの音自体を小さくする方法もあります。

ソフトペダル

▶︎ソフトペダル 0円

いちばん左側のペダルです。

グランドピアノの場合、1音に対して3本の弦で音を鳴らします。

ソフトペダルを踏むことでハンマーの位置がずれて3本のところは2本、
叩く弦の数が減り音量が小さく音色も微妙に変化します。

アップライトピアノの場合、ハンマーの位置が弦に近付くので音量も小さくなります。

▶︎マフラーペダル 0円

アップライトピアノの真ん中のペダルです。

ハンマーと弦の間にフェルトが入る事で体感で音量が半減されたように感じられる程度に小さくなります。

ただし、フェルトがはさまれるので響きがなくなりこもった音になります。

ピアリビングでは、ピアノの消音装置など取り扱いがありませんが、「ナイトーン」というピアノの弱音機能をご紹介します。

約60デシベルと話し声程度の音量まで小さくできるので夜間でも演奏が可能になります。

消音器のように電子音に変換する仕様でないので響きもそのまま残ります。

私も試したことがあるのですが、ピアノのタッチも変わらず違和感がありませんでした。

ナイトーン

グランドピアノの場合、約240,000円~

アップライトピアノの場合、約80,000円~

防音だけを考えて対策してしまうと、響きがなくなりすぎて練習にならないという問題が生じてしまう可能性もあり注意が必要です。

よくある質問

Q. ピアノの音はどのように伝わるのですか?

A. ピアノの音は「空気伝播音」と「固体伝播音」の2つの経路で伝わります。空気伝播音は窓や壁を通って外部に漏れ、固体伝播音はピアノの振動が床や建物の構造を伝って広範囲に響きます。

Q. ピアノの音漏れをできる限り軽減するにはどうすればいいですか?

A. 最も効果的な方法は「防音室」の設置です。高い防音性能で音を閉じ込め、思い切り演奏ができます。ただし費用がかかるため、演奏時間や環境に応じて簡易対策を選ぶのも現実的です。

Q. 簡易的な防音対策でも効果はありますか?

A. はい。足音マットや静床ライトを使ってピアノの下や椅子の下を防音することで、固体伝播音の軽減が可能です。また壁や窓に防音パネル(吸音材+遮音シートなど)を設置することで、空気伝播音の軽減が可能です。

Q. 固体伝播音を軽減するには具体的にどのように対策したらいいですか?

 A. 「足音マット」や「静床ライト」などの防音マットをピアノ下に敷くことで、振動が床へ伝わるのを防ぎます。

Q. 空気伝播音の防音にはどんな対策が有効ですか?

A. 「窓用ワンタッチ防音ボード」は窓からの音漏れに、「ワンタッチ防音壁」は壁からの音漏れに有効です。設置場所のサイズや構造に合わせて適切に選ぶことが大切です。

Q. ピアノ本体の音を小さくする方法はありますか?

 A. ソフトペダルやマフラーペダルを使うことで物理的に音を抑えられます。さらに「ナイトーン」などの消音装置を使えば、約60dB(会話程度)まで音量を下げ、夜間でも演奏が可能です。

Q.防音相談を受けることはできますか?

A.はい、防音専門のピアリビングでは無料の防音相談を実施しています。お客様の環境や目的に応じた最適な防音対策をご提案いたします。

まとめ

お部屋の状況や周囲の環境に合った対策を慎重に選びましょう。