先日、マンションの管理組合の方から、「上下階でお子様の足音でもめているので、サンプルを実際に敷いて効果を試すことはできませんか?」という依頼がありました。

そこで、この記事では、床の防音材を何種類か持ち込み効果を試した結果をご紹介します。

▼実際の住宅マンションで防音実験!

 ―ご依頼があったのは、「8月2日(金)渋谷区の分譲マンション」。

ご依頼があったマンションの301号室に床の防音材を敷き、何も敷いていない場合の音の比較をするために、階下の201号室で、管理組合の方、201号室・301号室に居住されている方に聞いてもらいました。

まずは、廊下に何も敷かずに私が「ドスッドスッ」と歩いてみました。
普段歩いているよりも意識して強く歩いてみました。

普段から比較的足音が大きいため、たぶんお子様の足音の2~3倍の音がしていたと思います。

 結果は50.9db

聞いていただいた住民の方は、「こんなに響くんですね~」という言葉が出ていました。

1)静床ライトだけ敷いてみる

静床ライト

結果は41.0db

聞こえる音は軽減しましたが、かなり強く歩いたため、「これだけでは音がうるさく聞こえるね~」というのが住民の方の感想でした。

数値的には音の聞こえ方は半減しているのですが、音が響きやすい廊下で実験したための結果だと考えます。

2)静床ライト足音マットの最強コンビを敷いてみる

足音マット

結果は29.1db

図書館並みの静けさです。

「全然聞こえない!同じように歩いてる?」と皆さんが口にしていました!

さすが、当店がおすすめする最強コンビです。

静床ライトは防振性にすぐれた防音タイルカーペットですが、裏面が硬いため床(フローリング)に若干音が伝わってしまいます。

静床ライト下にクッション製がある3層構造の足音マットを敷くことで、静床ライトの防音性能を最大限に発揮させることができるのです。

この原理から考えると、市販されているジョイントマットのようなものでも代替えはできますが、若干効果は落ちます。

足音マットの3層構造が「ポイント」ということなんです。

(3)快適防音マット ウッドを敷いてみる

この時も、同じ場所で同じように「ドスッドスッ」と歩いてみました。

 結果は36.7db

「さっきより聞こえるけど、あまり気にならないかも、、、」という言葉が出ました。

快適防音マット ウッド」の裏面は、「厚み」と「クッション性」を備えていますので床(フローリング)に伝わる音を軽減させます。

また、表面の素材はビニール製ですが重量があり足音が伝わりにくくなっています。

静床ライト足音マットの原理に近いのでこのような良い結果になったと考えます。

 以上が、実際に行った実験結果の報告になります。

▼よくある質問

Q. マンションやアパートで足音の騒音トラブルが起きやすい理由は何ですか?

A. 集合住宅では床材が薄く、足音や物を落とした音が下階に響きやすいため、生活音による騒音トラブルが頻繁に発生します。特にお子様の走り回る音や生活動線上の音が問題視されることが多いです。

Q. 足音対策として防音材を敷いた場合、どれくらい効果がありますか?

A. 実際の分譲マンションで行われた実験では、以下のような結果が得られました

  • 何も敷かない場合:50.9dB
  • 静床ライトのみ:41.0dB
  • 静床ライト+足音マット:29.1dB(図書館レベル)
  • 快適防音マット ウッド:36.7dB。

Q.「静床ライト」はどのような特徴の防音材ですか?

A. 「静床ライト」は1枚1kg以上・厚み9.5mm以上の防振タイルカーペットで、足音の軽減に一定の効果があります。ただし裏面が硬いため、単体では防音性に限界があり、下地に柔らかい素材を挟むことで効果が向上します。

Q.「足音マット」との組み合わせが効果が高いとされる理由は?

A. 足音マットは3層構造でクッション性が高く、静床ライトの下に敷くことで振動を効果的に吸収します。この組み合わせは、足音の響きを大幅に軽減できることが実証されています。

Q.「快適防音マット ウッド」はどんな製品ですか?

A. クッション性のある厚みと重さを持ち、表面はビニール素材。裏面の構造により音の伝達を抑える効果があります。静床ライト+足音マットの構造に近く、1枚でも十分な効果がある点が特徴です。

Q. すでに敷いているカーペットやジョイントマットを活用して防音効果を高めるには?

A. 今使っている敷物の上や下に防音材を重ねる「重ね敷き」が有効です。例として、ジョイントマットの上に「静床ライト」、もしくは下に「足音マット」を敷くことで防音性能を強化できます。

Q. 下の階に音が響かない床材の組み合わせでおすすめはありますか?

A. マンションの上下階で足音の実験を行ったところ、防音タイルカーペット「静床ライト」の下に下敷き用防音マット「足音マット」を重ねた二重敷きの組み合わせが一番効果的でした。対策なしが50.9dBだったのに対し、静床ライト+足音マットは29.1dBと図書館レベルの静けさまで軽減できました。

Q. 防音マットは重ねた方が効果的?

A. はい。足音などの固体伝播音を対策する場合、対策する防音マットのクッション性や厚み、重さがあるほど効果は高まります。マンションの上下階で足音の実験を行った際、何も敷かない場合が50.9dB、静床ライトのみで41.0dB、静床ライト+足音マット29.1dBと防音マットを重ねて敷いた時が一番効果が高い結果となりました。

Q. 今敷いてあるマットに追加施工はできますか?

A. 可能です。例えば、ジョイントマットやカーペットの下に下敷き用の防音マット「足音マット」を敷いたり、ジョイントマットの上に防音タイルカーペット「静床ライト」を重ねて敷く方法があります。クッション性のある下地のマットと重さと厚みがある防音マットを重ねて敷くことで床に伝わる振動を和らげることができます。

Q. 下の階に音が響かない方法はありますか?

A.下の階に音が響かないようにするには、床に防音マットやカーペットを重ねて敷き、物と床が直接ぶつかることを防ぐことが重要です。対策するマットのクッション性や厚み、重さがあるほど効果は高まります。ただし、下の階に響く足音や物音を完全に防ぐことはできません。

Q. 賃貸物件で床を防音にするにはどうしたらいいですか?

A. ピアリビングの防音マット・カーペットは、既存の床に敷くだけで設置する事ができるため、、賃貸物件の床を傷つけずに防音対策をすることができます。
リビングの一部など部分敷きする場合、マット同士がずれてしまうので、見切り材ややわらか段差解消スロープなどの固定部材と併せての使用をおすすめしています。

Q.防音相談を受けることはできますか?

A.はい、防音専門のピアリビングでは無料の防音相談を実施しています。お客様の環境や目的に応じた最適な防音対策をご提案いたします。

▼まとめ

単体では防げない音も、素材を重ねることでさらに音が軽減するということが実証されました。

例えば、ジョイントマットを敷いているのであれば、ジョイントマット上に「静床ライト」を敷く。

また、ジョイントマットや防音カーペットの下に「足音マット」を敷くということで防音性能を高めることができるんです。

今、敷いているものも有効活用してくださいね!

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