マンションや戸建ての騒音対策において、実は最も音漏れの原因になっているのが「隙間」なんです。

せっかく防音対策をしても、隙間があるだけでその効果は半減してしまいます。

例えば、テナントスペースを間借りしている事務所やオフィスの場合、事務所と事務所の間はスチールパーテーションで区切られていることが多いですが、スチールパーテーションは通常の壁と比べてパーテーションの繋ぎ目部分に隙間があるため、ちょっとした会話時の話し声なども漏れてしまうことがあります。

そこで、こちらの記事では、実際に防音対策をする際に気になる隙間の対策方法についてご紹介します。

▼目次

  • 「隙間」があるとどれくらい防音効果は変わるのか?
  • 「隙間」対策におすすめなアイテム3選
    • フェルトテープ
    • 隙間テープ
    • エプトシーラー
  • まとめ

▼「隙間」があるとどれくらい防音効果は変わるのか?

実際に、隙間があることで防音効果がどの程度変わるのか、試しにピアリビングの博多ショールームにある防音ボックスで実験を行ってみました。

  • 蓋をしっかり閉めた場合:44.5dB
  • 蓋をずらした場合:64.3dB

いかがでしょうか?

実験ボックスの隙間をなくすだけで、約20dBもの音が軽減されるんです!

つまり、出来るだけ音漏れしたくない、対策したい音がある場合は、その音の発生源を出来るだけ隙間ができないように囲っていただくことが最も効果的な対策方法なんです。

かといって、対策したい音の発生源を完全に囲ってしまうというのは、費用的にも物理的にも難しい場合が多いですよね。

そこで、可能な限り音の発生源(特によく音が出る箇所)の周りに吸音材や遮音材などを合わせて設置していただいた上で、隙間になりうる箇所をさらに対策していただくことが、防音対策をするにあたってとても重要になってきます。

▼「隙間」対策におすすめなアイテム3選

それでは、実際に隙間を対策するにあたって、おすすめのアイテムを3つご紹介します。

①フェルトテープ

フェルトテープ

フェルトテープは、簡易吸音材としても使っていただける商品なので隙間対策に適したアイテムです。

フェルトの素材であるポリエステルは、音を軽減する「吸音材」の素材としてもよく使用されます。

伸縮性はそれほど高くないため、調整が必要な隙間よりは、数mm程度の隙間対策にお勧めです。

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②隙間テープ

すきま用テープ

その名の通り、隙間に設置して、音だけでなく隙間風や埃の侵入防止用に使えるアイテムです。

クッション性があり、多少伸縮するので、戸当たり時の騒音対策などにもご使用いただけます。

隙間テープは、サイズや厚みが多種多様に販売されていますので、対策したい隙間のサイズに合ったものを選ぶようにしましょう。

③エプトシーラー

エプトシーラー

最後にご紹介するアイテムは「エプトシーラー」です。

隙間テープもエプトシーラーも、どちらも隙間からの音漏れ対策におすすめのアイテムなのですが、それぞれ実際に何が違うかというと、主に素材と密度です。

主にウレタン素材が使われている隙間テープと違って、エプトシーラーはEPDMゴム発泡体という素材が使われています。

このEPDMゴム発泡体という素材は、汎用ゴムの中で最も耐候性・水密性に優れているうえ、柔軟性・弾力性に富んでおり、ゴムの気泡帯構造が音を拡散して軽減し、隙間の向こう側に通しません。

屋外や、水回りでも使っていただける高機能アイテムです。

性能や防音効果重視の方には、最もおすすめの隙間対策商品になります。

▼まとめ

隙間は、案外身近なもので対策が可能です。

今回ご紹介したアイテムを買わなくても、クッション性があり音を吸う素材のものがあれば、そういったもので代用していただいても問題ありません。

隙間がある場合は、とにかくまず対策していただくことが大切です。

こちらの記事では、防音対策において重要な隙間対策におすすめのアイテムや、隙間の音漏れ度合いについてご紹介しました。

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