みなさんこんにちは!防音専門ピアリビングのミキです。

4月はお引越し件数も増加し、新しいお部屋で安心して過ごせるように防音対策を検討されている方も多いのではないでしょうか。

ピアリビングにも、お子さまの進級に合わせてピアノを購入された、一戸建てからマンションへ引っ越したので周囲にどのくらい音が聞こえるのか不安、というようなピアノに関するご相談が増えたように思います。

そんなみなさまへご参考にしていただけるよう、ピアノ防音室についてご紹介したいと思います。

目次

▼ピアノの音の伝わり方

ピアノの音がまわりに聞こえているのではと気になってしまい、せっかくの良い響きのピアノの演奏を思い切り楽しめないのはもったいないですよね。

ピアノは低い音から高い音まで、オーケストラの中でも最も広い音域が出せる楽器で、音量も約90~110デシベルとかなり大きくなります。

これは、極めてうるさいと感じる地下鉄やガード下、工場などの音量と変わりません。

ピアノの音色が好きな人にとっては心地良いのですが、きれいな音と感じない人にとっては騒音と感じられてしまいます。

また、音量が大きいだけでなく重たい筐体を支える脚が床に接地しているので、床にも振動が直接伝わっていきます。

空気伝播音と固体伝播音の両方を対策する必要があります。

【空気伝播音】

空気を伝わって耳に届く音、つまり、空気伝搬音(空気音)は、壁や窓などの遮るものと距離があるほど小さく減衰されます。

最近のマンションのように遮音性の高い壁の場合、話し声程度の音量は聞こえない程度まで軽減できますが、ピアノの場合は音量が大きいため壁の遮音性能だけでは音が伝わってしまいます。

また、集合住宅で上下階にお部屋がある場合は、天井や床にも対策が必要になります。

【固体伝播音】

ピアノは床に接しているため、建物の床・壁・天井などに振動が伝わる固体伝搬音(固体音)の影響が大きいです。

固体伝搬音は、隣接しているお部屋だけでなく、建物の広い範囲まで音が減衰されずに伝わってしまいます。

ピアノの接地面に振動を軽減させる素材を厚くしっかりと重ね対策を行うことで軽減します。

▼「完全防音は必要ない」という方におすすめ!DIY防音室をご紹介

集合住宅や、長時間、また夜間も演奏するような場合には、防音性能の高い防音室を考える必要があります。

お部屋の中にさらにお部屋をつくるため、防音室の仕様によっては聞こえない程度まで軽減できるほど防音性能も高くなります。

短い時間しか演奏しない方や、一戸建てやお隣とお部屋が接していない場合など、高価で大がかりな防音室までは抵抗がある!というような場合には、完全防音ではありませんが、工夫しだいで防音室を導入せずともピアノ対策が可能です。

●DIY防音室の作り方

ピアノの周囲を囲うことで、ピアノの音色、つまり空気伝播音を遮断します。

防音材は厚みと重さがあるほど音を遮る効果が高くなります。

★レベル1:壁にだけ防音施工!

高密度の吸音材と遮音材を組み合わせた「ワンタッチ防音壁」は、ご希望のサイズに合わせて製作できるので、壁にすきまなく設置したり、工夫次第でブースを組み立てることも可能です。

ワンタッチ防音壁

ワンタッチ防音壁で防音室のように周囲を完全にふさいでしまうことは難しいですが、背面と両サイドにコの字型に囲うだけでも音の広がりがおさえられます。

★★レベル2:コの字に囲って防音施工!

また、大型テレビの背面コの字型で囲える「ワンタッチ防音テレビボード」なら、ピアノのサイズに合わせて製作ができて、コの字型に自立するので、とってもかんたんでおすすめの対策です。

ワンタッチ防音テレビボード

★★★レベル3:周りをしっかり囲って防音施工!

防音効果を高めるために、出来るだけ天井や周囲をしっかりと覆う形でブースを作成することもできます。

ハンズ町田店でのポップアップストアで展示している、ワンタッチ防音壁で組み立てたブースは、180cm×180cmの広さで、アップライトピアノが余裕で入ります。

180cm×180cmの広さで、費用は総額約35万円ほど(当時参考価格)になります。

ワンタッチ防音壁

なお、上記ブースの組み立てには、取付部材「ラブリコ(ツーバイ材セット)」取付部材「塩ビジョイナー」「超強力両面ボンドテープ」を使用しています。

出入りする部分のみは防音カーテンを使っていますが、音がぐっと小さくなるのが体感できるので大好評です。

「グランドピアノが入るサイズで作れますか?」というようなお問い合わせも多い、注目のDIY防音室です。

天井にもワンタッチ防音壁を使っているので、室内の音をぐっとおさえることが可能です。

上記DIY防音室の詳しい作成方法については、下記記事でご紹介しておりますので、よろしければご参考ください!

●階下への防音対策に、あわせて床への振動対策を!

そして、ピアノの接地面にはしっかりと個体伝播音の対策を行いましょう。

ピアノ・ドラムステージ」は、防音ボードと防音マット、防音カーペットなどの振動を軽減する素材を高さ約10cmに組み合わせた防振ステージです。

こちらもご希望のサイズでオーダーメイドで製作いたします。 

ピアノを演奏するときに必要な防音対策は、建物の構造やお部屋の状況、周囲の環境や演奏される時間帯などによって異なります。

対策方法は何通りもあるので、何を優先すれば良いのか迷ってしまいますよね。

そんな時は、ぜひお気軽にピアリビングまでご相談ください!

商品や防音に関するお問い合わせも随時承っております!

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