この記事は、2019年8月30日配信分のメールマガジン本文となります。
過去のさまざまな防音に関する情報を共有するため、
本文そのままを再掲載しております。

今回は、水に強い、珍し~い吸音材をご紹介します(^^)

Topic

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「湿度」と「音」の実は密接な関係性とは?!

ジメジメと湿気が多くても大丈夫!水に強い吸音材とは?

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「湿度」と「音」の実は密接な関係性とは?!

実は、湿度と音には密接な関係があるんですが、ご存知でしょうか?

特に楽器演奏家の方などは、周囲の湿度調整にすごく気を使われるそうで、
「からっとした、湿度が低い場所の方が楽器はいい音がするんです。」
とおっしゃられる演奏家の方も結構いらっしゃるそうです。

特に、ピアノや弦楽器など、木材で出来ている楽器は湿度の影響を受けやすく、調律が必要になる場合もあります。

湿度によって音が伝わりにくく、響きにくくなる理由は「空気の振動具合」にあります。

音というのは「空気を振動させて伝わる」空気伝搬音と、「物体を振動させて伝わる」固定伝搬音があります。

このうちの、空気伝搬音が湿度によって大きな影響を受けるためです。

「湿度が高い」というのは、つまり空気中に水分を多く含んでいるということで、湿度が高い=「空気が重たい」ということです。

そのため、湿度の低い、からっとした空間の空気を振動させるよりも、高湿度の部屋の空気を振動させる方が、力が必要になります。

音は高周波音(力の弱い高い音)と低周波音(力の強い低い音)の2種類がありますが、このうちの高周波音は、湿度の高い部屋では響きにくくなります。

これは空気を振動させるための力が弱いためです。
防音対策をする場合に、高周波音の音が軽減しやすいのは同じような理由が考えられます。

余計な高周波音が掻き消えてしまう分、低周波音の低めの音などは、低湿度の場所に比べてクリアに伝わってくる場合もあるんです(◎_◎;)

ジメジメと湿気が多くても大丈夫!水に強い吸音材とは?

さらに、湿度に弱いのは音だけではありません!

「吸音材」として、音を吸収して軽減するために使われる商品も、多くの素材が湿度に弱いものばかりです。

一般的に最も知られている「グラスウール素材」の吸音材や「ロックウール素材」の吸音材も、高湿度なところで使用すると、カビが発生する場合がございます(;_:)

日本は、他国に比べても湿度が高く、特に夏場はむしむしとしているので吸音材の取り付けが難しいですよね(_;

そこで、今回のメールマガジンでは、水に強い吸音材をご紹介いたします!

(1)水を吸収しても、乾いたら元通り!「カルモフォーム」吸音ボード

よく、生け花などに使用される「オアシス」という吸水スポンジの製造技術を応用してフェノール樹脂発泡体で作られた吸音ボードです。空気を通しにくく軽いのに中低音を吸音することができ、遮音性能もあるという今までにない吸音材です。

軽くてカットしすいというメリットもあります。
水に濡れても、水分を含んでも、乾燥したら元通りご使用頂けます!吸音効果もほとんど変わらないので、水回り近くの防音・調音に大変便利な吸音材です(^o^)/

デメリットとして、オアシスを利用した素材なので、カットした断面などはぽろぽろと素材が崩れやすく、また衝撃に弱いので、鋭いものなどで衝撃を加えると凹んでもとに戻りにくい素材です。

(2)まるでコンクリートなのに、すごく軽量!「撥水効果付き吸音材ポアセル」

こちらの吸音材は、残念ながら当店ではまだ取り扱っていない吸音材なのですが、撥水加工があり軽量で、屋外での防音・吸音対策に最適なセメント系剛体多孔質吸音材です。

簡単に言うと、見た目はコンクリートそのままなのに、吸音効果を高めるために気泡の多い多孔性になっているため、とても軽量で撥水効果のある吸音ボードです。

力の弱い方でもカットが簡単で、さらに劣化しにくく安全性も高いので、屋外の防音対策にはお勧めです(#^^#)

気になる方は「吸音材 ポアセル」で検索して調べてみてくださいね♪

 何かご不明な点などございましたらお電話やメールでもお気軽にお問い合わせください(^^)