「プレハブだから防音は無理」とあきらめていませんか?
実は、吸音材・遮音材・石膏ボードを組み合わせた多層構造により、プレハブ空間でもしっかりと音漏れ対策が可能です。今回の施工例では、外壁・天井・ドア・換気扇まで徹底的に防音仕様へとリフォーム。
施工前後の様子を写真付きで詳しく紹介しますので、プレハブを音楽室やテレワーク空間に活用したい方にも必見の事例です。
プレハブハウスをまるごと防音
プレハブのお部屋も音漏れのない防音のお部屋に変わります

施工の手順
①天井に木で枠を作り、吸音材を貼ります。その上から石膏ボードを貼ります。



②石膏ボードの上に遮音シートを貼ります。



③エアコンのある面は遮音シートを貼り、その上に石膏ボードを貼ります。天井も同じく石膏ボードを貼ります。



④窓を塞ぎ、壁と同じように施工します。


⑤壁に吸音材を敷き詰めます。



⑥石膏ボードを貼り、その上に遮音シート、さらにその上に石膏ボードを貼ります。



⑦天井にはジョイナーでガラスクロス貼りの吸音材を固定します。



⑧換気扇を防音仕様にし、ドアも鉛とボードで音漏れを防ぎます。



⑨完成





施工前






使用した建材
よくある質問
Q.プレハブを防音室に改装するにはどんな施工が必要ですか?
A.プレハブを防音室に改装する場合、既存の天井や壁に下地材を設置→グラスウールやロックウール吸音材を充填→石膏ボードを貼る方法となります。記事のように石膏ボード+遮音シート+石膏ボードと重ね合わせることで、更に遮音性能を高めることができます。記事では、窓も、壁や天井と同様に施工する方法を案内していますが、高性能な防音内窓に施工する方法もございます。
Q.プレハブの防音室で特に重要な建材は何ですか?
A.こちらの施工で使用した主な建材には、ロックウールボード(旧MGボード)、遮音シート(例:サンダムcz-12)、鉛シート(P鉛シート)などがあります。これらを適切に組み合わせることで、高い遮音性能が実現します。
Q.防音改装済みのプレハブはどんな用途に使えますか?
A. 音楽室、テレワーク用スペース、ゲームや映画鑑賞専用部屋などに最適です。外部への音漏れを大幅に抑えられるため、近隣トラブルの心配も軽減されます。
Q.プレハブ防音室の値段は?
A.プレハブを防音室に改装する場合の費用は、施工範囲や建材のグレードにより数十万円~100万円以上が目安です。簡易施工であれば30万円前後から可能な場合もあります。
Q.コンテナハウスの防音対策はどうすればいいですか?
A.コンテナハウスを防音室に改装する場合、既存の天井や壁に下地材を設置→グラスウールやロックウール吸音材を充填→石膏ボードを貼る方法となります。記事のように石膏ボード+遮音シート+石膏ボードと重ね合わせることで、更に遮音性能を高めることができます。記事では、窓も、壁や天井と同様に施工する方法を案内していますが、高性能な防音内窓に施工する方法もございます。
Q.防音シートは逆効果ですか?
A. 遮音シート(防音シート)は、正しく使えば防音効果を高めるための役に立ちます。ただし、遮音シートをそのまま表面に貼ると、音が跳ね返ってしまい、かえって音が響いてしまうことがあります。そこで、「吸音材」と一緒に使うのがポイントです。
吸音材は音を吸収する素材なので、お部屋内で響きすぎる音を抑え、快適な防音環境になります。
Q.家で1番防音なのは何ですか?
A.防音室にするには①室内にユニット型防音室を設置する方法②部屋全体の防音工事を行う方法があります。
Q.プレハブ住宅を建築するにはいくら必要ですか?
A. プレハブ住宅の建築費は一般的に1坪あたり30~50万円前後が目安です。10坪(約33㎡)であれば300万~500万円が相場となります(本体+基礎・運搬含む)。
Q.防音室で換気しないとどうなる?
A. 換気をしないと酸欠や湿気によるカビの発生、健康被害のリスクが生じます。特に密閉度の高い防音室では、防音換気扇や空気清浄機の使用が必須です。