みなさんこんにちは~

防音専門ピアリビング代表、主婦ができる防音対策アドバイザーのふーこです。

年々増加している騒音問題…。

近隣から苦情が来ないように、自分で出来ることから対策しようと思ってインターネットを検索しても、たくさんの情報が溢れていて、何が正しくて間違っているのか判断するのも難しいですよね。

「効果もわからないし、できれば身の回りのもので、安く手軽に対策したい…。」
「とりあえず、SNSやネットに載っている情報を下に、ダンボールや発泡スチロールなどで簡単に対策してみても、全く効果がわからない…。」

そんな経験はありませんか?

防音対策は、正しい知識と対策したい環境への認識が必要です。

いくら安価ですぐに手に入るからと言って、効果が期待できないもので対策をしたとしても全く効果はありません。

実際にたくさんの防音商品や建材を扱ってる私自身、これまで子育てをしてて音に悩んだ経験があります。

防音対策に携わるアドバイザーとして、ちゃんとした事をお伝えしたいと思い、あえて毒舌で今回のブログを書きました。

この記事では、身近に手に入るもので実は防音効果がほとんどないものについてご紹介します。

 

■1番 たまごの紙ケース↓

卵の紙ケース

スーパーでお馴染みの、紙製の卵パックですが、当然単体での防音効果はなく、

卵がはいる凹凸に音が入ることで、壁にぶつかる音を拡散してあげる吸音効果が若干期待できるくらいです。

どうして紙のこのケースで「防音できる」と言われているのか・・

これで頑張って対策をしてもほとんど無駄な労力になってしまうのでは・・・

もちろん、それぞれ考えがあるため否定は出来ませんが・・(;´∀`)

■2番 スタイロフォーム↓

こちらも、防音材ではなく「断熱材」になります。

製品の性質上、「音エネルギーを吸収して熱エネルギーに変換する「吸音」効果は多少期待できるのかな?」と思われがちですが、

製造時に発生する製品内部の気泡が独立気泡(吸音効果のある建材は、その多くが連続気泡)なので、中に音がはいっていきにくく音が吸収されるということがないんですよね。

よく、吸音材として勘違いされることが多いですが、スタイロフォームは防音材にも吸音材にも基本なりません。

断熱材 スタイロフォーム

■3番 防音シート(工事現場などで使われるグレーのもの)↓

これも…う~~ん

たしかに「防音シート」と聞くと

これを壁に貼るだけで防音できそうな気がするのですが・・

単体ではほとんど防音効果がありません。

音は空気を伝わって響くため、シートで周りを覆うことで、空気の流れが多少代わり、工事の音がダイレクトに聞こえるよりはマシにはなります。

この防音シートで、どういった音を対策するのか・どこを対策するのかによっても効果は多少変わってくると思いますが、基本的には、このシートだけでは「あれ?効果がない?」とすぐおわかりいただけると思います。

特に、室内での防音は吸音と遮音を両方してあげないと音が軽減した~~と感じないんですよ(汗)

そもそも、実際に音のエネルギーを小さくしてあげるところから対策しないと難しいんです。

もしどうしても、こう言った薄手の防音シートを使用したい場合は、防音材として販売されている遮音シートと吸音材を使うほうが効果がわかると思います。

防音シート グレー

■4番 ダンボール↓

防音できるものは重量が必要になります。

音は振動を起こしながら響きますので振動を抑えてあげるにはどうしても重さが必要なんですね。

軽いものは、遮音効果(音をさえぎる効果)などもありません。

ダンボールを使うことで、空気の流れが悪くなるので、空気を通して伝わる音には多少効果がありますが、残念ながら「防音」といえるものではありません。

もちろんないよりはマシですが、暗くなる空間で少し落ち着くような感覚でしょうか・・・

ダンボール 防音

■5番 発泡スチロール↓

こちらも、スタイロフォームと同じで気泡が単体なんですね。

軽いし・・吸音も遮音も防音もしません。

これならいっそお布団や毛布でも使うほうがよほど音が軽減できます・・

発泡スチロールは防音できません

・・ということでけっこう辛口な表現をしてしまいすみません(;´Д`)

 

でも・・じゃお金をかけないと防音できないの??

そんなことはありません。

防音対策に一貫した正しい方法というものはなく、それぞれが気になる音の程度や、どの程度まで軽減したいのか、実際の騒音レベル、そして対策場所の環境によって、効果的な対策方法はさまざまです。

まずは、対策を行う前に、以下の5点についてご自分の状況を把握してください。

  • 自分が気になる音がどういった音なのか?
  • その音はどこから聞こえてくるのか?
  • 自分が発している音を軽減したいのか、聞こえてくる音を軽減したいのか?
  • 対策時にかけられる予算はどれくらいか?
  • どの程度まで音を軽減したいのか?

上記5点について、出来るだけ具体的に把握したのであれば、音の発生源に最も近いところから、少しずつ防音対策を行う場所を広げてください。

例えば、対策したい音が外から聞こえてくる「工事音」などであれば、基本的には【窓】から音が入ってきている場合が多いです。

そういった場合は、まず【窓】の防音対策を強化した上で、それでも音が気になるようであれば、その音はまだ【窓】から聞こえているのか・【壁】伝いにも伝わってきていないか、などを確認しながら、自分がある程度満足できるレベルまで対策を強化してくことで、防音効果を徐々に高めることができます。

もちろん、効果のある対策を広範囲で行いたい場合は、その分費用も発生します。

自分がかけられる予算の範囲内で、防音対策を行った方が最終的にトータルコストを抑えられるのか?
それとも、予算内の防音対策で軽減できるような騒音レベルでない場合は、引っ越しや管理会社へ相談することを検討した方がいいのか?

など、状況に合わせて対策方法をご検討いただければ幸いです。

「音」の問題ってほんとストレスになりますものね。

だからこそ労力をかけて自分で対策したのにそれが無駄になると・・

いくら安価であろうとお金を捨てた形になってしまうと思うので、正しい情報をしっかり把握されて、ぜひぜひ快適な暮らしをしていただきたいな~と思います!

効果が感じられなければ意味ないですものね~(^_^;)

 

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▶︎追記(2019年7月29日(月)):こちらのブログにて、「防音対策のよくある失敗」についても書いています(; ・`д・´)

合わせてご覧くださいヽ(^o^)丿

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※初回公開日:2016年3月2日

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