みなさん、こんにちは。
防音専門ピアリビング代表の室水ふーこです(●^o^●)

最近、友人から「介護施設で騒音に困っている」と相談を受けたり、自宅の介護の現場で起きる音のトラブルの話を耳にすることが増えました。

わたしも友人たちと話していると、介護の問題に直面している方が多くて、「音」について悩みを抱えている方が少なくないことを感じます。家族のために最善を尽くしたいのに、思わぬ音の問題でストレスを抱えてしまうこと、本当に辛いですよね。

介護施設の日常生活は、快適で穏やかな環境であることが理想ですが、現実には音が原因で入居者やスタッフが疲れてしまうこともありますよね。そこで今日は、優しさと快適さを大切にしながら、介護施設での騒音問題について考えてみました。


騒音問題の背景

介護施設での騒音問題は、入居者やスタッフ、そしてご家族にとって非常に大きな課題です。わたしが友人の話を聞いた時も、具体的には「昼間はテレビの音が大きすぎて会話ができない」とか、「夜中に音が響いて寝られない」といった悩みが多かったです。

データによると、全国の高齢者施設では騒音に関する苦情が増えていて、過去5〜6年でその件数は50%も増加したと言われています。特にコロナ禍以降、施設内で過ごす時間が増えたことで音への意識が高まったことが原因のひとつだと思います。

介護騒音


騒音の原因

友人からも「何がそんなにうるさいの?」とよく聞かれますが、施設内で問題になる主な騒音源は次のようなものです:

  • テレビやラジオの音: 特に一部の入居者の方が耳が遠い場合、音量が大きくなることがあります。
  • 共有スペースでの会話: おしゃべりは楽しいものですが、反響しやすい施設では声が増幅されることがあります。
  • 空調やエレベーターなどの設備音: 常に聞こえる音が無意識のうちに疲労感を与えることもあります。

こうした音が重なると、気づかないうちに心身への負担が大きくなってしまうんですよね。


騒音がもたらす問題

友人から「母が最近イライラしているのは、音のせいだったのかも」と言われたことがあります。音の影響は、想像以上に私たちの生活に影響を及ぼしています。

  • 健康への影響
    騒音が続くと、睡眠が妨げられたり、ストレスや不安感が増すことがあります。特に高齢者は音に敏感なので、健康面への影響が大きくなりがちです。
  • コミュニケーションの困難
    音が反響する施設では、話し声が聞き取りにくくなり、意思疎通が難しくなることがあります。
  • トラブルの発生
    近隣住民からの苦情や、入居者同士の摩擦につながることも。

友人も「入居者みんなが快適に過ごせる環境って難しいのかな」と話していましたが、少しの工夫で改善できる部分も多いんですよね。

介護施設 騒音


優しい騒音対策のアイデア

【静音設備の導入】

テレビの音が気になる場合、指向性スピーカーを使えば音を必要な方向に集中させることができます。また、最近ではお手元スピーカーや首にかけるスピーカーなど、手軽なアイテムも増えています。

【音量制限の設定】

音量を管理するために、施設内に騒音計を設置するのも効果的です。

「このくらいの音量を守りましょう」と基準を設ければ、みんなが意識しやすくなりますね。

紙などに音量はこのくらい「何時以降はテレビをつけない」など具体的に書いて視覚にはいるようにしてあげましょう。

【コミュニケーションの促進】

音が気になる原因のひとつに、他人との距離感があると言われています。人は知らない人の音に敏感になりやすいですが、仲良くなれば気にならなくなることも多いものです。音が聞こえるという事は相手の方にも自分も迷惑をかけているという気持ちをもちましょう。

【音を吸収する素材の利用】

防音カーテンや吸音パネルを活用することで、音の反響を抑えることができます。友人の自宅や施設のお部屋でも、「壁に吸音素材を貼っただけで会話がしやすくなった」と聞きました。

ペラペラのは吸音とかいていても吸音はほとんどしません。音は繊維に入り込んで中で音エネルギーが拡散されて音が小さくなるので空気がはいらないもの、フェルト上でもあまりにも硬いものは効果はあまり期待できません。

 

ちょっと宣伝にはなってしまいますがピアリビングのポリリーフは安全素材でできていて

アレルギーがある方、赤ちゃん、ご年配などお肌が弱い、化学物質が苦手な方でも安心です。

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【自宅でできる防音対策】

例えば、車いすやベッドの振動音が気になる場合、防音カーペットや厚手のマットを敷くと振動を抑えられます。また、足音対策には裏がフェルト状のスリッパを使うのがおすすめです。

スリッパ 防音

自宅で介護をしている方へのストレス解消のヒント

介護は愛する家族のために最善を尽くす尊い行動ですが、その分、心や体に負担がかかりやすいですよね。本当にお疲れさまです。

少しでもストレスを軽減するために、以下のような工夫を取り入れてみてください:

  1. 音の負担を軽減する
    防音対策を行い、騒音を減らすだけでもストレスが和らぎます。防音カーテンや吸音素材を使えば、生活音が響きにくくなります。音の問題が一つ減ると、それだけでも気持ちが楽になりますよ。
  2. 自分の時間を大切にする
    介護中でも、自分自身をリフレッシュする時間を持つことが大切です。お気に入りの音楽を聴いたり、短い時間でもリラックスできる環境を意識的に作りましょう。
  3. 助けを借りる勇気を持つ
    デイサービスやショートステイを利用して、時には息抜きをすることも大事です。「自分が全部やらなければ」と思わなくて大丈夫。人に頼ることも、愛情のひとつですよね。
  4. 感情に寄り添う
    「疲れたな」と感じたときや、思うようにいかず落ち込むときもあると思います。そんなときは、自分に優しい言葉をかけてみてください。「十分頑張ってるよ」「すごいよ」と、自分をねぎらうことを忘れないでくださいね。

高齢者に適した音環境の作り方

高齢者の聴覚は加齢とともに変化します。特に高音域(2,000Hz以上)の音が聞き取りにくく、低音域(500Hz以下)は比較的聞き取りやすいという特徴があります。このため、重要な音(アラームやチャイムなど)を低めの周波数で設定すると、聞き逃しを防ぐことができます。

周波数帯 音の種類 高齢者の聞き取りやすさ
200Hz〜500Hz 男性の声、低音楽器の音 比較的聞き取りやすい
1,000Hz〜2,000Hz 女性の声、中音楽器 聞き取りやすいが注意が必要
2,000Hz〜4,000Hz 鳥のさえずり、電子音 聞き取りにくいことが多い

背景音を抑え、必要な音を届ける工夫が重要です。

また音の重要性を書かれている論文をみつけました。すごい深いです。

高齢者施設の音環境に関する一考察

自宅介護 騒音 高齢者の聞こえる音


防音対策の可能性

音環境を改善することで、以下のようなメリットが期待できます:

  • 夜間の音漏れを軽減し、入居者がぐっすり眠れる環境を整える
  • 共有スペースでの反響を抑え、会話がスムーズに進む

友人も「音を改善したら、みんなの表情が変わった」と話していました。小さな工夫が、大きな快適さにつながりますね。


おわりに

介護は、する側もされる側もストレスを減らし、穏やかな環境で過ごすことが大切です。音の問題に少し工夫を加えるだけで、生活がずいぶん快適になりますよね。

ピアリビングでは、そんな音環境の改善を全力でサポートしています。どんな些細なことでも、お気軽にご相談くださいね!

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防音アドバイザー

室水房子(ふーこ)のプロフィール

1993年に起業し、2001年からはヤフオクを通じて防音材の販売をスタート。ネットで初めて一般向けに防音建材を販売した防音のパイオニアです。商品開発、製作、販売、そして施工まで幅広く手掛け、これまで36,000件以上の防音相談を解決してきました。防音の第一人者として、ピアリビングの代表取締役を務めています。

株式会社ピアリビング(防音専門ピアリビング)
二級施工管理技士

防音専門ピアリビング 防音アドバイザー